仕事

ドッグトレーナー

ドッグトレーナーの仕事とは?
給料・資格・大変なことを徹底解説!
「犬好き」だけじゃ務まらない?

 

飼い主の横をぴったりと歩く賢い犬。
カフェで静かに足元に伏せる行儀の良い犬。
そんな姿は、犬と人間との理想的な関係を象徴しているかのようです。

その幸せな関係を築くための「架け橋」となるのが
「ドッグトレーナー」の仕事です。

「大好きな犬と毎日触れ合える、最高の仕事!」
犬好きなら誰もが一度は憧れるかもしれません。

しかし、この仕事の本当の相手は犬だけではありません。
むしろ主役は「飼い主」なのです。

この記事では、そんなドッグトレーナーの仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から気になる給料事情
そして「犬が好き」なだけでは務まらないこの仕事の奥深さまで
その世界のすべてを詳しくお伝えします。

 

 

具体的にどのような仕事?犬と飼い主の「翻訳家」

ドッグトレーナーの仕事は犬に命令を教え込むことではありません。
犬の行動の理由を飼い主に伝え
飼い主が犬に正しく愛情と指示を伝える方法を教える
いわば犬と飼い主の「翻訳家」です。

1. カウンセリングと課題のヒアリング

まず飼い主が抱える悩み(「吠える」「噛む」「散歩で引っ張る」など)を
詳しく聞きます。同時に犬の様子や飼い主との関わり方を観察
問題行動の根本的な原因(運動不足、社会化不足、恐怖心など)を探ります。

2. トレーニングプランの立案

カウンセリングで得た情報に基づき
その犬と飼い主の家庭に合った
オーダーメイドのトレーニング計画を立てます。

犬の性格や年齢、飼い主のライフスタイルを考慮した
無理なく続けられるプランを作成することが重要です。

3. トレーニングの実践指導

実際にトレーニングを行いますが
その目的は「飼い主が、自分で犬をトレーニングできるようになること」です。

個人レッスン
飼い主の自宅や公園などで、マンツーマンで指導します。

グループレッスン(しつけ教室)
他の犬や飼い主がいる環境で、社会性を育むトレーニングを行います。

トレーナーがお手本を見せ飼い主が実践し
そのやり方を修正・指導していくという流れが一般的です。

4. 幅広い活躍の場

家庭犬のしつけだけでなく、警察犬麻薬探知犬
災害救助犬といった社会の安全を守る犬や
盲導犬介助犬といった人の生活を支える犬の訓練も
専門のドッグトレーナーが担っています。

犬が好き、だけでは務まらない!仕事の大変なこと

本当の相手は「飼い主」であること

これが最も大変で、最も重要な点です。
犬は素直で、トレーニングすればすぐに覚えることも多いです。
しかし飼い主が教えられた方法を実践しなかったり
一貫性のない態度を取ったりするとトレーニングは全く進みません。

犬ではなく、人に根気強く教え、モチベーションを維持させるという
高いコミュニケーション能力と忍耐力が求められます。

犬による咬傷(こうしょう)事故などの危険性

特に噛み癖などの問題を抱えた犬を扱う場合
どんなに注意していても噛まれてしまうリスクは常にあります。
犬の出す小さなサインを見逃さず、常に安全を確保する冷静な判断力が必要です。

体力・精神的なタフさ

大型犬の力を制御したり天候に関わらず
屋外でトレーニングを行ったりと体力は必須です。

また、飼い主との間で板挟みになったり
時には飼育放棄などの悲しい現実に直面したりすることもあり
精神的な強さも求められます。

 

それでも、この仕事で良かった!やりがいを感じる瞬間

厳しい仕事だからこそ、他では得られない、かけがえのない喜びがあります。

犬と飼い主の関係が劇的に改善する瞬間

問題行動だらけで飼い主を悩ませていた犬がトレーニングを通じて穏やかになり
飼い主との間に深い信頼関係が生まれる。
その「ビフォーアフター」を目の当たりにした時の達成感
何物にも代えがたいものです。

飼い主からの「ありがとう」という言葉

「先生のおかげで、この子との生活が本当に楽しくなりました」。
飼い主からの心からの感謝の言葉が、この仕事の最高の報酬です。

犬と深い信頼関係を築けること

言葉の通じない犬と、トレーニングを通じて心を通わせ
深い絆で結ばれたと感じる瞬間は、純粋な喜びと感動に満ちています。

 

 

資格は必要?ドッグトレーナーになるには

Q. 資格は必要? なくても仕事はできる?

A. 国家資格はないが、信頼の証として資格はほぼ必須です。

法律上、ドッグトレーナーになるために必須の国家資格はありません。しかし、誰でも「ドッグトレーナー」と名乗れてしまうからこそ、お客様の信頼を得るためには、専門知識と技術を証明する民間資格の取得が、事実上不可欠となっています。

代表的な民間資格

JKC公認訓練士
ジャパンケネルクラブが認定。歴史と権威があり、警察犬の訓練などにも繋がります。

家庭犬しつけインストラクター
(公社)日本動物病院協会(JAHA)が認定。家庭犬のしつけに特化し、動物行動学に基づいた科学的なトレーニングを重視します。

ドッグトレーナーになるための主なルート

1. 専門学校で学ぶ
ドッグトレーナー養成のコースがある専門学校で、体系的に知識と技術を学びます。

2. プロのトレーナーに弟子入りする
訓練所などに住み込みや通いで弟子入りし、現場で実践的に学びます。

3. 訓練所や大手ペットショップに就職する
アシスタントとして働きながら、経験を積み、資格取得を目指します。

 

気になる給料・年収事情

ドッグトレーナーの給料は、働き方によって大きく異なります。
情熱が先行する職業であり、初任給は低い傾向にあります。

企業・訓練所に所属する場合

年収250万円~400万円
まずはアシスタントとして、比較的低い給与からスタートするのが一般的です。

独立開業・フリーランスの場合

年収300万円~700万円以上
収入は自身のスキル、知名度、営業力次第です。

人気のトレーナーになれば、高収入を得ることも可能ですが
顧客を獲得できなければ収入は安定しません。
大きな可能性とリスクの両方があります。

 

あなたは当てはまる?ドッグトレーナーに向いている人

犬だけでなく「人」が好きで、コミュニケーション能力が高い人

これが最も重要な資質です。飼い主の悩みを聞き、寄り添い
分かりやすく指導する能力が求められます。

忍耐強く、根気がある人

犬のトレーニングも飼い主への指導も、一朝一夕にはいきません。
結果を焦らず、じっくりと向き合える根気強さが必要です。

観察力と分析力がある人

犬の些細な仕草や表情から、その気持ちを読み取り
問題行動の原因を論理的に分析する力。

体力に自信がある人

どんな天候でも、どんな大きさの犬が相手でも
元気にトレーニングを行える体力は不可欠です。

 

 

まとめ

ドッグトレーナーは犬と触れ合うだけの仕事ではありません。

動物行動学や心理学の知識を駆使し
犬と、そして何よりもその飼い主と真摯に向き合う
コミュニケーションの専門家
です。

その道は決して楽なものではありませんが
問題行動に悩む飼い主と犬を救い
ひとつの家族を幸せに導くことができる非常に尊くやりがいに満ちた仕事です。

もしあなたが、犬への深い愛情はもちろん
人への理解と、両者を繋ぐことへの情熱を持っているなら
ドッグトレーナーという道は、あなたの人生を豊かにする
最高のキャリアとなるでしょう。

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ABOUT ME
aki
akiです。過去の交通事故で夢を諦め、人生の挫折から多くを学びこれからの人生をより豊かに生きるため日々精進しております。 調べることが大好きでわからないこと知りたいことがあればとにかく調べるやってみる!好奇心が絶えません!