一般的な仕事

郵便局員

郵便局員の仕事とは?
給料・やりがいから「キツい」
と言われる理由まで徹底解説!

 

街の至る所で見かける赤い看板の郵便局。
手紙や荷物を送るだけでなく貯金や保険まで
私たちの生活に密着したサービスを提供する、まさに「社会のインフラ」です。
その最前線で働くのが「郵便局員」です。

「安定して働けそう」
「地域に貢献できそう」
といったポジティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、その親しみやすい窓口の裏側には
正確性が求められる事務作業や時には営業目標(ノルマ)
と向き合う厳しい現実も存在します。

この記事では、そんな郵便局員の仕事のリアルを徹底的に解剖します。

 

具体的な仕事内容は?
3つの部門で暮らしを支える

郵便局の仕事は、日本郵政グループの3つの主要事業に大きく分かれており
それぞれ専門性が異なります。

1. 郵便・物流部門(日本郵便)

私たちが最もイメージする郵便局の仕事です。

窓口業務
切手やはがきの販売、手紙やゆうパックの受付、不在票が届いた荷物の引き渡しなどを行います。お客様の要望を聞き、最適な発送方法を提案する「郵便のコンシェルジュ」です。

配達業務
バイクや車を使い、担当エリアの家庭や企業に郵便物や荷物を届けます。天候に左右される体力仕事ですが、地域の人々とのふれあいも多い仕事です。

日本郵便HP

2. 貯金部門(ゆうちょ銀行)

銀行の窓口と同様の、金融サービスを提供します。

窓口業務
普通預金の預け入れ・引き出し、送金手続き、住所変更などを行います。

営業業務
投資信託や国債といった金融商品の提案を行うこともあります。

ゆうちょ銀行HP

3. 保険部門(かんぽ生命)

生命保険や学資保険といった、保険商品を取り扱います。

窓口業務
保険の加入手続きや、保険金・給付金の請求受付などを行います。

営業業務
お客様のライフプランに合わせた保険商品を提案し、契約に繋げます。

かんぽ生命HP

 

郵便局員になるには?
必要な資格は?

A. 働く上で入社前に必須となる
特別な資格はほとんどありません。

郵便局員は、日本郵政グループの社員です。
そのため、日本郵政グループの採用試験に合格することで
郵便局員としてのキャリアがスタートします。

採用試験は、将来の幹部候補である「総合職」(大卒以上)
地域に密着して働く「地域基幹職・一般職」に分かれています。

【入社後に必要となる資格】

配属される部門によっては、入社後の研修を通じて
以下のような専門資格の取得が求められます。

生命保険募集人資格
かんぽ生命の保険商品を扱うために必須。

証券外務員資格
ゆうちょ銀行で投資信託などを扱うために必須。

自動二輪免許
配達業務でバイクに乗る場合に必要。

これらの資格は、会社が取得をサポートしてくれるため
入社前に持っていなくても心配ありません。

 

気になる給料・年収事情

郵便局員の給与は正社員の場合、
年齢や役職に応じて着実に昇給していく安定した給与体系が魅力です。

正社員の平均年収:約380万円~

厚生労働省の職業情報提供サイトによると
郵便配達員の平均年収は約410万円(30代後半)となっています。

年代別の年収推移(日本郵政グループ全体)

20代: 330万円~450万円

30代: 500万円~700万円

40代以降: 700万円~900万円以上

主任や課長といった役職に就くことで、収入は大きく上がっていきます。

 

仕事のやりがいと大変なこと・厳しさ

やりがい

社会インフラを支える使命感

手紙や荷物を待つ人の想いを繋ぐ。
銀行や保険を通じて人々の生活設計を支える。
自分の仕事が社会の血液として機能しているという、強い誇りを感じられます。

地域の人々とのふれあい

「いつもありがとう」という常連さんからの温かい言葉が
日々のモチベーションになります。
特に配達業務は、地域の安全を見守る「見守り隊」としての役割も担っています。

安定したキャリア

全国どこにでもある郵便局は、景気に左右されにくく
福利厚生も充実しているため、安心して長く働きやすい環境です。

大変なこと・厳しいこと

営業目標(ノルマ)

年賀はがきやお歳暮、保険商品など
様々な商品に販売目標が設定されています。
「公務員のような安定したイメージ」とのギャップに悩む人も少なくありません。

覚えることの多さ

郵便、貯金、保険と、取り扱うサービスの種類は膨大です。
それぞれの規定や手続きを、正確に覚える必要があります。

体力的な負担(配達業務)

夏の猛暑や冬の極寒、雨や雪の日でも
時間通りに配達を完了させなければなりません。

クレーム対応

お金や大切な荷物を扱うためミスが許されず
時には厳しいクレームに対応する必要もあります。

 

あなたはどっち?
郵便局員に向いている人・向いていない人

【向いている人の特徴】

責任感が強く、真面目にコツコツと仕事に取り組める人
人と話すのが好きで、コミュニケーション能力が高い人
地域社会に貢献したいという想いがある人
安定した環境で、長く働きたい人
(配達業務)体力に自信があり、運転が好きな人

【向いていない人の特徴】

営業活動や、目標達成にプレッシャーを感じる人
単調な作業や、ルーティンワークが苦手な人
大雑把な性格で、細かい確認作業が苦手な人
(配達業務)体力に自信がない、悪天候での外出が嫌いな人

 

欠かせない社会のインフラ

郵便局員の仕事は、単なる「手紙を運ぶ」「窓口に座る」仕事ではありません。
それは、郵便、貯金、保険という、人々の生活に不可欠なサービスを通じて
地域社会の信頼を一身に背負う非常に責任の重い仕事です。

営業目標など厳しい側面もありますが、それを乗り越えた先には
社会のインフラを支えているという揺るぎない誇り
地域の人々からの温かい感謝が待っています。

もしあなたが安定した環境で、人々の「当たり前の日常」に
貢献することに喜びを見出せるなら

郵便局員という道はあなたのキャリアにとって
非常に価値のある確かな選択肢となるでしょう。

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ABOUT ME
aki
akiです。過去の交通事故で夢を諦め、人生の挫折から多くを学びこれからの人生をより豊かに生きるため日々精進しております。 調べることが大好きでわからないこと知りたいことがあればとにかく調べるやってみる!好奇心が絶えません!