投資銀行家(インベストメント・バンカー)の仕事とは?
年収数千万円の激務!
そのリアルとやりがいを徹底解説!
「年収数千万円」
「外資系エリート」
「世界経済を動かす」
そんな華やかで、圧倒的な実力主義の世界を象徴する職業
それが「投資銀行家(インベストメント・バンカー)」です。
ドラマや映画ではスマートに巨大なディール(取引)をまとめる姿が描かれますが
その裏側には常人には想像もつかないほどの激務と
計り知れないプレッシャーが存在します。
この記事では、そんな投資銀行家という仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から、気になる年収、
そしてこの仕事ならではのやりがいと厳しさまで
その世界のすべてを詳しくお伝えします。
具体的な仕事内容は?
企業の「お金」に関する全て
投資銀行家の仕事は企業の資金調達やM&A(企業の合併・買収)といった
経営の根幹に関わる大規模な金融取引をサポートすることです。
その業務は、主に以下の3つの部門に分かれています。
1. 投資銀行部門(IBD)
これが、いわゆる「ザ・投資銀行家」のイメージに最も近い部門です。
• 資金調達(キャピタル・マーケット)
企業が新しい事業を始める際などに
株式を発行(IPO:新規株式公開など)したり
社債を発行したりして、市場から巨額の資金を集める手伝いをします。
• M&Aアドバイザリー
企業を買いたい、あるいは売りたいと考えている企業の間に立ち
最適な相手を探し、企業価値を算定し交渉をまとめ上げます。
2. マーケット部門
株式や債券、為替などを売買(トレーディング)することで利益を追求します。
金融市場の最前線で、一瞬の判断が巨額の利益や損失に繋がる
極めてスリリングな仕事です。
3. リサーチ部門
特定の業界や個別企業の財務状況などを徹底的に分析し
「この会社の株は『買い』か『売り』か」といった
投資判断に関するレポートを作成するアナリスト集団です。
投資家とは違うの?
全く違います。
• 投資家
自分自身のお金を使って、株式などを購入し、利益を得る人。
• 投資銀行家
顧客(企業)のために、専門知識を駆使して、資金調達やM&Aといった金融サービスを提供し、手数料を得る人。
投資銀行家になるには?
必要な資格は?
A. 法律で定められた必須の資格はありません。
しかし、事実上、極めて高い学歴と専門スキルが求められます。
投資銀行家への道は、日本で最も狭き門のひとつです。
• 学歴
国内外のトップクラスの大学(東京大学、京都大学、早稲田大学、慶応義塾大学など)や
海外の有名大学院(MBA)の出身者が、そのほとんどを占めます。
求められるスキル
• 高度な金融・会計知識
企業の財務諸表を読み解き、価値を分析する能力。
• 卓越した論理的思考力と分析能力
複雑な情報を整理し、最適な戦略を導き出す力。
• ネイティブレベルの語学力
特に外資系では、英語での会議や資料作成が日常です。
• 強靭な精神力と体力
後述する激務に耐えうる、心身のタフネス。
気になる給料・年収事情
投資銀行家は、その高い専門性と成果主義から
日本のサラリーマンの中でもトップクラスの収入を得られることで知られています。
• 全体の平均年収:約1,500万円~3,000万円以上
• 年代別の年収推移
• 1年目(アナリスト)
年収800万円~1,200万円
新卒1年目から、一般的な企業の役員クラスの年収を得ることも珍しくありません。
• 3~5年目(アソシエイト)
年収1,500万円~2,500万円
• ヴァイスプレジデント以上
年収3,000万円~数億円
給与は、「ベース給与+ボーナス」で構成されており
特にボーナスの割合が非常に大きいのが特徴です。
会社や個人の業績によっては
ベース給与をはるかに上回るボーナスが支給されることもあります。
仕事のやりがいと大変なこと・厳しさ
• やりがい
• 社会を動かす、スケールの大きな仕事
誰もが知る大企業同士のM&Aや、未来を創るスタートアップのIPOなど、新聞の一面を飾るような、歴史的なディールに当事者として関われる達成感は、何物にも代えがたいものです。
• 圧倒的な自己成長
世界中から集まった最高の頭脳を持つ仲間たちと、常に知的な限界に挑戦する環境に身を置くことで、金融のプロとして、そしてビジネスパーソンとして、驚異的なスピードで成長できます。
• 実力に見合った高い報酬
自らの成果が、正当に評価され、高い報酬として返ってくる、究極の実力主義の世界。
• 大変なこと・厳しいこと
• 「UP or OUT」の厳しい文化
「昇進するか、去るか」という厳しい文化が根付いています。常に結果を出し続けなければ、会社に居場所はなくなります。
• 想像を絶する長時間労働(激務)
平日は深夜まで、休日も働くのが当たり前の世界です。「週100時間労働」も珍しくなく、プライベートな時間はほぼないと言っても過言ではありません。
• 計り知れないプレッシャー
数百億円、時には数兆円という巨額のお金が動くディール。一つのミスが、顧客の未来を左右するという、計り知れないプレッシャーの中で仕事をしなければなりません。
あなたはどっち?
投資銀行家に向いている人・向いていない人
【向いている人の特徴】
• 何よりもまず、知的好奇心が旺盛で、知的な挑戦を好む人
• 卓越した論理的思考力と、数字に対する強さを持つ人
• 精神的・肉体的に極めてタフで、プレッシャーを楽しめる人
• 結果を出すことに、強いこだわりと執着心を持つ人
• 野心家で、若いうちから大きな仕事を成し遂げたい人
【向いていない人の特徴】
• ワークライフバランスを重視する人
• プレッシャーに弱く、精神的に繊細な人
• 安定した環境で、コツコツと働きたい人
• チームワークよりも、個人プレーを好む人
• お金やビジネスに、あまり興味がない人
圧倒的な実力者
投資銀行家への道は選ばれた者だけが進むことを許される
極めて険しい道のりです。
その仕事はプライベートの多くを犠牲にし心身を削りながら
常に最高の結果を求められる、過酷な戦いの連続です。
しかし、その道のりの先には世界経済のダイナミズムを肌で感じ
自らの手で社会を動かしているという何物にも代えがたい
強烈な興奮と達成感が待っています。
もしあなたが、並外れた知性と野心
そして全てを懸けても成し遂げたいという強い意志を持っているなら
投資銀行家という仕事はあなたの人生を懸けるに値する
最も挑戦しがいのある究極のキャリアとなるでしょう。
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