プロゲーマーの仕事とは?
年収・なり方から「キツい」
と言われる現実まで徹底解説!
「好きなゲームを仕事にする」
かつては夢物語だったその生き方を、現実のものとしたプロフェッショナル
それが「プロゲーマー」です。
eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)市場の拡大と共に
今や数千万円、時には億単位の賞金を稼ぎ出し
世界中のファンを熱狂させる、新時代のスターとして輝きを放っています。
しかし、その華やかなスポットライトの裏には
アスリートさながらの過酷なトレーニングと
常に結果を求められる厳しい競争社会が存在します。
この記事では、そんなプロゲーマーという仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容は?
ゲームをするだけではない!
プロゲーマーの仕事は
単に「一日中、好きなゲームで遊んでいる」わけではありません。
「ゲームで勝利し、ファンを魅了すること」
を最大のミッションとして、その活動は多岐にわたります。
1. 練習(トレーニング)
これが最も中核となる仕事です。
1日に10時間以上、ひたすらゲームの腕を磨きます。
• 個人練習
新しいテクニックの研究や反射神経のトレーニングなど
個人のスキルを高めます。
• チーム練習(スクリム)
チームに所属している場合、他のプロチームと模擬戦を行い
戦略や連携を確認します。
• 研究・分析
試合の録画を見返し自分や相手の動きを分析し
次の試合への戦略を練ります。
2. 大会への出場
国内外で開催される賞金のかかったeスポーツの大会に出場し
勝利を目指すことがプロとしての最大の目標であり、実力の証明です。
3. ファンを増やすための活動
プロゲーマーは、その人気も収入に直結します。
• 動画配信・ストリーミング
TwitchやYouTubeなどで、自身のプレイをライブ配信し、ファンと交流します。
• SNSでの情報発信
X(旧Twitter)などで、大会の結果や日々の活動を報告します。
• イベント・メディア出演
ゲーム関連のイベントに出演したり、雑誌やテレビの取材を受けたりします。
プロゲーマーになるには?
必要な資格は?
A. 法律で定められた必須の資格や学歴は
一切ありません。
プロゲーマーになるための決まったルートはありません。
極論、圧倒的な実力さえあれば誰にでもチャンスがある世界です。
【プロになるための一般的なステップ】
1. ひとつのゲームを徹底的に極める
まずは、自分の得意なゲームタイトル(格闘ゲーム、FPS、MOBAなど)
をひとつに絞り、誰にも負けないレベルまでひたすら腕を磨きます。
2. 大会で実績を残す
オンラインやオフラインで開催されるアマチュア向けの大会に
積極的に参加し、上位入賞を目指して自分の名前を広めます。
3. プロチームからのスカウト
またはプロライセンスの取得
大会での活躍が認められればスポンサーのついたプロチームから
声がかかることがあります。
また、一部のゲームタイトルでは日本eスポーツ連合(JeSU)が発行する
「プロライセンス」を取得することでプロとして認定される道もあります。
気になる給料・年収事情
プロゲーマーの収入はその実力と人気によって
ゼロから数億円まで、極めて大きな差がある完全な実力主義の世界です。
• 収入源の主な内訳
1. 大会の賞金
これが最も夢のある収入源です。
世界的な大会では優勝賞金が数億円にのぼることもあります。
2. チームからの給与(サラリー)
プロチームに所属している場合、固定給として毎月給与が支払われます。
トップ選手では、年俸数千万円という契約も珍しくありません。
3. スポンサー契約料
ゲーミングデバイスメーカーやエナジードリンクの会社などと
スポンサー契約を結び、広告塔としての収入を得ます。
4. 動画配信による広告収入・寄付(投げ銭)
【収入の目安】
• 新人・中堅プロ:年収300万円~700万円
• トッププロ:年収1,000万円~数億円
ほんの一握りのトッププレイヤーだけが巨万の富を手にできる
非常に厳しい世界です。
仕事のやりがいと大変なこと・厳しさ
やりがい
• 「好き」を極めることで、頂点を目指せること
子どもの頃から大好きだったゲームで誰にも負けないプロフェッショナルとして
世界中のライバルと競い合える。
その興奮は何物にも代えがたいものです。
• 大観衆を沸かせる、スターとしての高揚感
自分のスーパープレイひとつで何万人もの観客が熱狂し歓声を上げる。
その瞬間は最高の快感です。
• 自分のプレイが、誰かの憧れになること
自分の活躍を見て「プロゲーマーになりたい」と
夢見る子どもたちが現れる。
次世代に夢を与える存在になれます。
大変なこと・厳しいこと
• 過酷な練習と、結果が出ない時の精神的苦痛
毎日10時間以上練習しても大会で勝てない。
そのプレッシャーと「自分はもう通用しないのではないか」
という不安との戦いは、非常に過酷です。
• 選手生命の短さ
反射神経や動体視力がピークを迎える10代後半〜20代が
選手の全盛期と言われています。
30歳を前に引退を考える選手も少なくありません。
• 健康問題
長時間同じ姿勢でいることによる手首の腱鞘炎や、腰痛、目の酷使など
職業病とも言える健康リスクが常に伴います。
• 収入の不安定さ
大会で勝てなければ賞金はゼロ。
人気がなければスポンサーもつきません。
常に結果を出し続けなければならない厳しい世界です。
あなたはどっち?
プロゲーマーに向いている人・向いていない人
【向いている人の特徴】
• 何よりもまず、特定のゲームに対する
誰にも負けない情熱と愛情がある人
• 負けず嫌いで、勝つための地道な努力を続けられる人
• 極度のプレッシャーの中で常に冷静な判断ができる
強靭な精神力を持つ人
• 自分のプレイを客観的に分析し改善し続けられる
論理的思考力を持つ人
• ファンを大切にし、自分を表現することが好きな人
【向いていない人の特徴】
• ただ楽しくゲームがしたいだけの人
(「楽しむ」と「勝つための努力」は別物)
• 負けるとすぐに諦めてしまう、精神的に打たれ弱い人
• 地道な反復練習が苦手な人
• 安定した収入や、決まった休日を望む人
• チームでのコミュニケーションが苦手な人(チーム戦の場合)
厳しい競争社会
プロゲーマーは、単なる「ゲームが上手い人」ではありません。
それは、アスリートのように自らを厳しく律し
エンターテイナーのようにファンを魅了し
そして何よりもひとつの道を極める求道者のように
勝利への探求を続ける新時代のプロフェッショナルです。
その道は、ほんの一握りの者しか成功できない、極めて厳しい競争社会です。
しかし、その先には自分の「好き」という情熱だけで
世界中の人々を熱狂させることができる
何物にも代えがたい、輝かしい舞台が待っています。
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