なくなる(かもしれない)仕事

郵便配達員

郵便配達員の仕事とは?
給料・やりがいから「キツい」「将来なくなる」
の真相まで徹底解説!

街の毛細血管のように、赤いバイクで走り回る「郵便配達員」。
手紙や荷物を私たちの手元に確実に届けてくれる
社会にとって欠かせない存在です。

「バイクに乗るのが好き」
「安定して働けそう」
といったイメージを持つ一方で
「雨の日も雪の日も大変そう」
「AIやドローンに仕事が奪われるのでは?」
といった不安の声も聞かれます。

この記事では、そんな郵便配達員という仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から気になる「将来性」
そしてこの仕事ならではのやりがい厳しさまで
その世界のすべてを詳しくお伝えします。

 

将来なくなる?
AIやドローンとの未来

「手紙が減っているし、ドローンが配達する時代が来たら
この仕事はなくなるのでは?」

これは、この仕事を目指す上で最も大きな不安のひとつでしょう。

結論から言えば
仕事が「完全になくなる」可能性は極めて低く
むしろ「役割が変化してより重要になる」
と考えられます。

減っている仕事

EメールやSNSの普及により
確かに「手紙(信書)」の配達量は減少傾向にあります。

爆発的に増えている仕事

一方で、ネット通販(EC)の拡大に伴い
「ゆうパック」や「ゆうパケット」といった
荷物(小包)の配達量は爆発的に増加しています。

AIやドローンは広大な土地での配達には有効かもしれませんが
オートロックのマンション、複雑な路地

そして何より「書留」などの対面での受け渡しが求められる
日本の配送網において、人間の「手」と「判断力」を完全に代替するのは
まだ非現実的です。

これからの郵便配達員は単なる「手紙配り」ではなく
地域の「物流を支えるラストワンマイルの担い手」として
その重要性がますます高まっていきます。

 

具体的な仕事内容は?
配達は仕事の一部

郵便配達員の一日は、私たちが想像するよりもずっと早く
そして緻密な準備から始まります。

1. 出勤・仕分け(道順組立)

早朝に出勤し、その日配達する膨大な量の郵便物や荷物を
自分が担当するエリア(受持区)の配達ルート順に
正確に並び替えていきます。

この「道順組立」と呼ばれる作業が実は配達の効率と正確性を決める
最も重要な頭脳労働のひとつです。

2. 配達業務

準備が完了したら、バイク(カブ)や軽自動車(ゆうパックなど荷物が多い場合)
に郵便物を積み込み、配達に出発します。
雨の日も、風の日も、灼熱の日も、決められたルートを回り
一軒一軒のポストへ確実に届けていきます。

3. 帰局・事務処理

配達を終えて郵便局に戻ったら、仕事は終わりではありません。
不在で持ち戻った荷物の処理や書留などの受け渡し記録の精算
といった事務作業を行います。

日本郵便採用情報

 

必要な資格は?
未経験からでもなれる?

A. 働く上で、必須となる学歴や職歴は特にありません。
未経験からでも挑戦できる仕事です。

ただし、配達業務に不可欠な、以下のいずれかの免許が事実上必須となります。

原動機付自転車免許(原付免許)

いわゆる「原チャリ」の免許です。
郵便配達の象徴である、あの赤いカブに乗るために必要です。

普通自動車免許(AT限定可)

近年は、荷物(ゆうパック)の増加に伴い
軽自動車での配達も急増しています。
そのため、普通免許を持っていると
担当できる業務の幅が大きく広がります。

• (補足) 普通免許を持っていれば、原付にも乗車可能です。

 

気になる給料・年収事情

郵便配達員(日本郵便株式会社の正社員)の給与は
役職や勤続年数、地域によって異なりますが
安定した収入が得られるのが魅力です。

全体の平均年収:約350万円~500万円

(※正社員の一般職・地域基幹職の場合の目安)

初任給の目安:月給 約17万円~22万円

これに加えて、各種手当(超過勤務手当、深夜手当など)や
年2回の賞与(ボーナス)が支給されます。
公務員に準じた安定した給与体系が特徴です。

 

仕事のやりがいと大変なこと・厳しさ

やりがい

「ありがとう」という直接の感謝

書留や荷物を直接手渡した際に
お客様から「ご苦労様」「ありがとう」と声をかけてもらえること。
これが、日々の疲れを吹き飛ばす最大のやりがいです。

地域の「当たり前」を支える使命感

自分が止まれば、その地域の手紙や荷物が止まる。
社会インフラを支えているという、強い誇りを感じられます。

一人の時間で、マイペースに働ける

一度配達に出れば、基本的には1人での作業です。
人間関係のストレスが少なく、自分のペースで黙々と仕事を進められるのが魅力です。

大変なこと・厳しいこと・危険なこと

天候との戦い

これが最大の厳しさです。夏の猛暑、冬の凍えるような寒さ
そして台風やゲリラ豪雨、雪の日でも
カッパを着て配達を続けなければなりません。

体力的な負担

バイクの乗り降り、重い荷物を持っての階段の上り下りなど
一日中体を動かすため体力は必須です。

交通事故のリスク

どんなに安全運転を心がけていても、毎日公道を走る以上
交通事故に遭う(または起こしてしまう)リスクは常につきまといます。

時間との戦い

決められた時間内に、全ての郵便物を配り終えなければならないという
時間的なプレッシャーがあります。

 

あなたはどっち?
郵便配達員に向いている人・向いていない人

【向いている人の特徴】

何よりもまず、体力に自信がある人
バイクや車の運転が好きな人
天候に左右されない、精神的なタフさを持つ人
一人で黙々と作業するのが好きな人
責任感が強く、真面目にコツコツと仕事に取り組める人
早起きが得意な人

【向いていない人の特徴】

体力に自信がない人
暑さや寒さに極端に弱い人
運転が苦手、または怖いと感じる人
大雑把な性格で、細かい確認作業が苦手な人
朝が極端に苦手な人

 

社会にとって欠かせない存在

郵便配達員は、単なる「配達係」ではありません。
それは、人々の「想い」や「暮らしの必需品」を
どんな天候の日でも確実に届けるという
社会の血液とも言える、誇り高い「縁の下の力持ち」です。

その道は、決して楽なものではなく体力と精神的なタフさが求められます。

しかし、それを乗り越えた先には地域の人々からの温かい感謝と
社会を支えているという、何物にも代えがたい
揺るぎないやりがいが待っています。

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ABOUT ME
aki
akiです。過去の交通事故で夢を諦め、人生の挫折から多くを学びこれからの人生をより豊かに生きるため日々精進しております。 調べることが大好きでわからないこと知りたいことがあればとにかく調べるやってみる!好奇心が絶えません!