【消えた職業】
空を見上げるだけで高収入?
「アドバルーン監視員」の仕事内容と年収
なくなった理由を徹底解説!

 

「デパートの屋上や遊園地に浮かぶ、紅白の巨大な風船」

昭和の時代、イベントやセールの象徴だったアドバルーン。
実はその下で、一日中風船を見張り続ける
「アドバルーン監視員(監視者)」という仕事があったことをご存知でしょうか?

今はほとんど見かけなくなってしまったこの仕事。

「ただ空を見ているだけでお金がもらえたの?」
「実はかなり過酷だった?」

今回は、時代と共に消えゆく仕事シリーズとして
アドバルーン監視員の知られざる実態、当時の給料事情
そしてなぜこの仕事がなくなってしまったのかを詳しく解説します。

 

🎈 アドバルーン監視員とは?具体的な仕事内容

アドバルーン監視員の主な役割は
「広告用気球(アドバルーン)の掲揚と安全管理」です。

単にぼーっと空を見ているだけではありません。
風と戦う、非常に神経を使う仕事でした。

主な業務フロー

設置とガス注入
早朝、現場に入り巨大なバルーンに
ヘリウムガスや水素ガスを注入し
広告幕(垂れ幕)を取り付けます。

掲揚(揚げ)
風向きや周囲の建物を計算し
ウィンチを使ってワイヤーを伸ばし、空へ揚げます。

常時監視(ここがメイン)

風速の確認
風が強くなるとバルーンが暴れ
ワイヤーが切れる恐れがあります。
常に風速計と睨めっこです。

高さの調整
風の強弱に合わせて
ワイヤーを巻き取ったり伸ばしたりして高度を調整します。

盗難・いたずら防止
地上に固定しているワイヤーや機材を守ります。

撤収(降ろし)
夕方、または強風時にバルーンを降ろし
ガスを抜くか、係留して固定します。

 

💰 当時はどのくらい稼げたの?(推定年収・日給)

アドバルーン全盛期(昭和中期〜平成初期)の相場を
現在の貨幣価値に換算して算出します。

日給目安: 8,000円 ~ 15,000円

推定年収: 250万円 ~ 350万円(専業の場合)

【給与の特徴】

専門的な知識が必要な場合や
24時間監視(交代制で泊まり込み)の場合は
手当がついて高額になることもありました。

また、「拘束時間は長いが、実働(体を動かす時間)は短い」ため
割の良いアルバイトとして学生やフリーターに人気があった時期もあります。

 

💦 ここが大変!厳しさや危険なこと

「座っているだけで楽そう」
と思われがちですが
実は常に緊張を強いられる仕事でした。

天候との戦い(特に雷と風)

強風
最大の敵です。突風でワイヤーが切れると、バルーンがどこかへ飛んでいってしまいます。

落雷
ワイヤーが避雷針の役割を果たしてしまい、感電するリスクがありました。

「切れたら終わり」のプレッシャー
もしワイヤーが切れて電車や送電線に絡まると
数千万円〜数億円規模の損害賠償に発展する大事故になります。
監視員はその責任の一端を担っていました。

暇との戦い(孤独)
天候が穏やかな日は、本当にやることがありません。
スマホもない時代、屋上の片隅でひたすら
空とメーターを見続ける忍耐力が必要でした。

トイレに行けない
ワンオペ(一人体制)の場合
トイレに行くタイミングを見計らうのが至難の業でした。

 

✨ この仕事ならではの「やりがい」

イベントの成功を支える
自分の揚げたバルーンが街のランドマークになり
多くのお客さんが集まってくる様子を特等席で見ることができました。

空の職人技
風を読み
バルーンを安定して美しく掲揚する技術が決まった時は
職人としての快感がありました。

 

🎓 必要な資格はあったの?

基本的には「資格不問」で始められる仕事でしたが
以下のスキルや資格を持っていると重宝されました。

アドバルーン施工技能士(民間資格など)
掲揚技術の証明。

高所作業車運転技能講習
設置場所によっては必要。

気象に関する知識
観天望気(雲を見て天気を予測する)ができる人は優秀な監視員でした。

 

👤 向き・不向きチェックリスト(当時基準)

もし現代にこの仕事があったら
どんな人が向いていたのでしょうか。

向いている人 👍

忍耐強い人
何も起きない時間を苦痛に感じず、かつ集中力を維持できる人。

慎重で心配性な人
「風が強くなるかも?」と最悪の事態を想定して早めに行動できる人。

一人の時間が好きな人
誰とも喋らず、黙々と任務を遂行するのが好きな人。

向いていない人 👎

せっかちな人
自然相手の仕事なので、風が止むのを待てない人はNG。

責任感の薄い人
「ちょっとくらい目を離しても大丈夫」という油断が大事故に繋がります。

スマホ依存の人
現代なら、監視中にスマホを見てしまう人は即クビでしょう。

 

🌇 なぜ「アドバルーン監視員」は消えたのか?

現在、街中でアドバルーンを見かけることは
ほとんどありません。
それには明確な理由があります。

高層ビルの増加
建物が高くなり
屋上にバルーンを揚げても
地上から見えなくなってしまいました。

広告手法の変化
インターネット広告や
デジタルサイネージの台頭により
「空に文字を浮かべる」広告効果が薄れました。

安全基準とコストの増大
事故が起きた際のリスク管理コストや
警備員の人件費が高騰し
費用対効果が合わなくなりました。

消防法・航空法の規制
揚げられる場所や高さに厳しい制限がかかるようになりました。

 

📝 空を見上げる仕事は形を変えて生きている

アドバルーン監視員という職業はほぼ消滅しましたが
その「安全を見守る」「空中の機器を操作する」というエッセンスは
現代の「ドローン操縦士」
「イベント警備員」
などに引き継がれていると言えるかもしれません。

かつてデパートの屋上で
孤独に空を見つめていた監視員たちがいたこと。

そんな昭和の風景に思いを馳せながら
今の自分の仕事や、これから選ぶ仕事について
考えてみてはいかがでしょうか。

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ABOUT ME
aki
akiです。過去の交通事故で夢を諦め、人生の挫折から多くを学びこれからの人生をより豊かに生きるため日々精進しております。 調べることが大好きでわからないこと知りたいことがあればとにかく調べるやってみる!好奇心が絶えません!