潜水士
【海猿だけじゃない】
潜水士の仕事はキツい?
年収・資格・危険な現実を徹底解説!
「海に潜る仕事がしたい」
「『海猿』のような世界に憧れる」
「特殊なスキルで高収入を目指したい」
海中のスペシャリストである
「潜水士(せんすいし)」
ドラマや映画の影響で
「人命救助」のイメージが強いですが
実際には港湾工事や海洋調査など
私たちの生活インフラを海の下から支える
「縁の下の力持ち」としての仕事が大半を占めます。
海という大自然が相手だけに
常に危険と隣り合わせのこの職業。
今回は、潜水士の具体的な仕事内容
気になる年収、過酷な現場のリアルから
国家資格の取得方法までを詳しく紹介します。
🤿 潜水士とは?
具体的な仕事内容
潜水士とは、潜水用具を装着して水中で作業を行うための国家資格、またはその資格を持つ人を指します。活躍の場は大きく分けて3つあります。
1. 潜水土木
(港湾工事・サルベージ)
最も求人数が多く
一般的な「潜水士」の仕事です。
水中溶接・切断
船の底や港の設備の修理を行います。
ケーソン設置
防波堤の基礎となる巨大なコンクリートブロックを
水中で指示を出して正確な位置に据え付けます。
海底ケーブル敷設
通信や電気を通すケーブルを海底に埋めます。
泥で視界がゼロ(「ゼロ・ビジビリティー」)の中で
手探りで作業することも珍しくありません。
2. 公務員
(海上保安庁・警察・消防)
いわゆる「海猿」の世界です。
海難救助
沈没船からの人命救助や
行方不明者の捜索を行います。
証拠品捜索
事件で海や川に投げ捨てられた証拠品を探します。
非常に高い身体能力と精神力が求められる選抜職です。
3. インストラクター・海洋調査
ダイビングインストラクター
レジャーダイビングの指導やガイドを行います
(※報酬を得て指導するには潜水士免許が必須です)。
海洋調査
サンゴの生態調査や
水質検査のためのサンプル採取
水族館の清掃などを行います。
💰 ぶっちゃけ、どのくらい稼げるの?
(日本円での年収)
潜水士の年収は、所属する組織や危険度によって大きく異なります。
全体の平均年収
350万円 ~ 600万円
🏗️ 潜水土木・建設会社
年収:400万円 ~ 700万円以上
月給:25万円 ~ 40万円 + 手当
基本給に加え、潜水時間や深度に応じた
「潜水手当(危険手当)」がつくため
一般の建設作業員より高収入になる傾向があります。
フリーランス(個人事業主)として
腕を磨けば、日当3万円〜5万円
年収1,000万円近く稼ぐ職人もいます。
👮 公務員(海上保安官など)
年収:500万円 ~ 800万円
公務員の給与規定に基づきますが
危険な任務につくため手当が充実しています。
🐠 インストラクター・レジャー
年収:250万円 ~ 400万円
好きなことを仕事にできる魅力はありますが
給与水準は比較的低めで
季節によって収入が変動することもあります。
💦 ここが大変!
「キツい・厳しい・危険」な現実
水中という特殊環境での作業は
陸上とは比べ物にならないリスクがあります。
「減圧症(潜水病)」の恐怖
深く潜った後に急浮上すると、
血液中に溶け込んだ窒素が気泡化し
関節痛や麻痺、最悪の場合は
死に至る「減圧症」になります。
これを防ぐため
浮上には長い時間をかける必要があり
体調管理は命に関わります。
視界不良と孤独感
工事現場の海中は濁っており
自分の手元さえ見えないことが多々あります。
暗闇の中で、無線だけを頼りに
重機と連携して作業する
恐怖と孤独感は相当なものです。
体力勝負と寒さ
装備(ヘルメットやタンク)は
総重量30kg〜50kgにもなります。
真冬の海はもちろん、夏でも深海は冷たく
体温を奪われます。
トイレの問題も切実です。
危険なことは?
潮流
強い流れに流されるリスク。
巻き込まれ
水中の重機や構造物に挟まれる事故。
海洋生物
サメや毒クラゲ、ウツボなどに遭遇する危険。
✨ この仕事の「やりがい」
地図に残る仕事(土木)
自分が基礎を作った橋や防波堤が完成し
人々の生活を守っているのを見た時
職人としての誇りを感じます。
非日常の世界
重力が軽減された水中空間は
陸上にはない自由があります。
魚の群れと作業したり
沈没船を引き揚げたりするロマンは潜水士だけの特権です。
人命救助(公務員)
極限状態で誰かの命を救った時の達成感は
他の仕事では味わえません。
🎓 必要な資格・なり方は?
潜水士として働くには、厚生労働省が定める国家資格**「潜水士免許」**が必須です。
1. 国家試験「潜水士」
試験内容
実は「筆記試験のみ」です。
実技試験はありません。
合格率
80%前後と高く、独学でも取得可能です。
注意点
免許だけ持っていても「泳げない潜水士」では
現場で役に立ちません。
2. 実技スキルの習得(Cカードなど)
民間資格(Cカード)
PADIやNAUIなどのダイビングライセンスを取得し
泳ぐ技術を身につけます。
専門学校・訓練校
海洋系の専門学校や
港湾職業能力開発短期大学校などで
溶接や送気(地上から空気を送る)の実技を学びます。
3. なり方
建設会社やサルベージ会社
ダイビングショップに就職します。
未経験の場合は「見習い(手元)」からスタートし
先輩の補助をしながら技術を盗みます。
👤 向き・不向きチェックリスト
向いている人 👍
冷静沈着な人
水中でのトラブル(パニック)は死に直結します。
どんな時も落ち着いて対処できるメンタルの強さがある人。
健康管理ができる人
耳抜きができる耳管の強さ
呼吸器系の健康が必須です。
協調性がある人
船上のサポート役(送気員・連絡員)との
信頼関係がないと作業ができません。
几帳面な人
安全確認をサボらない、手順を守れる人。
向いていない人 👎
パニックになりやすい人
閉所恐怖症の人
暗く狭い場所が苦手な人は向きません。
一匹狼タイプの人
チームプレーができないと命が危ないため。
自己管理ができない人
二日酔いや寝不足で潜ることは自殺行為です。
📝 海の中のエンジニア
潜水士は、単に「泳ぎが得意」
なだけでは務まらない
高度な技術と冷静な判断力が求められる
プロフェッショナルです。
「減圧症」などのリスクや
冷たく暗い海での作業は過酷そのものですが
その分、特殊技能に対する手当は厚く
社会貢献度も極めて高い仕事です。
「誰もができない仕事で稼ぎたい」
「海という厳しい自然を相手に挑戦したい」
そんなガッツのある方は
まずは国家試験の勉強から
始めてみてはいかがでしょうか。
海の下には
あなたにしかできない大きな仕事が待っています。
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