日本料理に関するマナー
今回は日本料理に関するマナーについてになります。食べ慣れた日本料理ですが会社や仕事繋がりの方との食事となる日本料理となると細かいルールがありますのでみてみましょう。
靴下は清潔なものを選びましょう
日本料理の席となると基本的には座敷になります。上がる際に履き物は脱ぐのですが素足は良くありません。靴下を履いた状態になるので靴下だけでなく履き物の中も汚れなどがないか事前に確認しておきましょう。ホコリや泥汚れが白い靴下に付着していると非常に目立ちます…
お箸の持ち方が最重要!
お箸の持ち方をみるだけでその人がどのような教育を受けてきたか、その人の親がどのような教育をしてきたかわかるほどお箸の持ち方というのは重要なものです。持ち方が汚いとマナー違反!相手に失礼だ!というほど厳しいものではないものの、やはりお箸の持ち方が独特な方は食事が終わった後でも周りの人たちにはあの持ち方が頭の片隅に残ってしまいます。噂が広まりやすいオフィスではお箸の持ち方が悪い→良い教育を受けられていない、まともじゃない→あの人の親は◯◯◯◯!
なんてひどい噂が広まってしまうなんてことも…大袈裟かもしれませんが可能性は0ではありません!もしお箸を使う機会のある食事に参加する場合はきれいな持ち方をマスターしてから臨むのが理想です。
一般的なのは会席料理
会席料理(酒宴、最後にご飯や汁物が出てくる)、懐石料理(一品ずつ出てくる)など日本料理にはいくつか種類があります。一般的なものとして知れ渡っているのが会席料理になります。会席料理では日本酒などのアルコール類を飲みながら料理をいただきます。料理は次々と運ばれてきたり、カウンターのような場所からセルフで取ってくるようなスタイルのものもあります。先輩や上司にはお釈をしてお酒を飲み交わすのですが、度が過ぎないようにはじめのうちから注意しておきましょう。当然目上の方よりも先に料理に手をつけたりお酒を飲むのはNGです。
懐紙(かいし)の持参、様々な用途
食事処で準備してくれるところもありますが日本料理では懐紙を持参して食事中に使用します。懐紙は和物の食器を扱うお店やネットショップで購入可能です。
懐紙の用途ですがざっくり挙げると以下のような用途があります。
- お箸の先をキレイに拭います。汁物やタレが付着している状態で別の料理を掴むと味が混ざったりついた汁が服に飛んだりするのでそれを未然に防ぎます。
- 殻付きの食物を触れたりすると指先が汚れてしまうのでその際のお手拭きがわりになります。また、殻や骨を外す際に胴体を抑えるのにも使えます。
- 汁が多いものを口に運ぶ際は服に垂れてくる可能性があります。それを防ぐために懐紙を受け皿代わりに使用します。
- 口の周りが汚れた際に拭いたり、口に入ってしまった魚の小骨を出す際に口元を隠すためにも使用します。
懐紙の用意はされていなくてもタオル素材のおしぼりがある場合は顔を拭いたり汚れた口まわりを拭くのは控えて手を拭くためだけに使うようにしましょう。
器の色々
日本料理は主食から副菜まで様々な料理がその料理に合った器で出てきます。
- 主食(ご飯もの)の入った丼は持っていただきましょう。
- 主菜、副菜のようなお刺身の皿や小鉢は持って食べません。
- 汁物に蓋がついている場合は左手で汁椀を掴み右手で蓋を外します。その際に水滴が垂れないように蓋の裏側についた水滴は汁椀の淵に当てて落としましょう。上手く外せない時は滑らさないように注意しながら汁椀を強めに掴むと蓋との間に空気ができて外しやすくなります。
料理の色々
魚料理としてお刺身が出てくる事がよくあります。醤油皿に醤油を入れてお刺身に醤油をつけていただくのが一般的ですがこの時も醤油が垂れないように懐紙を受け皿がわりに使います。わさびは醤油に溶かさずに適量をお刺身に乗せてから醤油につけます。理由としては醤油に溶かしてしまうと風味が損なわれてしまうことが挙げられます。
焼き魚に関しては頭が左側にあるので左手で懐紙を当てがって頭を押さえて尾と背骨を外します。尾と背骨、頭部分はお皿の奥に。その後一口ずついただきましょう。小骨ごと食べてしまったら懐紙で口元を隠して小骨を取りましょう。
串物に関しては串のままいかないように注意しましょう。面倒ですが、一つ一つ串から外してお皿に並べます。その後一口ずついただきましょう。
ざっくりと挙げてみましたが、どの料理にも共通してマナーを覚えることが共に食事をする方々への敬意であり料理を提供してくださる方への感謝につながると思います。何か一つでも参考になったことがありましたら幸いです。
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