どんな仕事?実は需要があるのは◯◯!?
ひよこ鑑定士とは?
今回はひよこ鑑定士になります。鶏が孵化した雛のオスとメスを分けるプロです。
オスは美味しい唐揚げ…メスは産卵があり、それぞれ異なる飼育方法になるため、ひよこの状態から性別を把握している必要があります。
どのような仕事なのかみてみましょう!
ひよこ鑑定士とは?
生まれた雛の性別を鑑定する人で、正式名称は初生雛鑑別師と呼ばれ資格も存在します。
判別は非常に難しく、何十年も鑑別しているプロでも判断が難しいそうです。
どのような仕事か?
孵化場と呼ばれるところでひたすら孵化した大量の雛の雌雄鑑別します。鶏卵を本来の目的とする鶏のオスは食肉用にも向かない為……される品種もあります。
品種によって鑑別方法が異なり、主に肛門鑑別と羽毛鑑別の2種類が使われています。
肛門鑑別
その名の通り雛の肛門をみて性別を鑑別します。鶏の生殖器官は体内にあるので雛の肛門をほんの僅か開けて、生殖器官を見て鑑別します。当然素人では雛を怪我させてしまったり判別できないといったことがあり、この方法は非常に熟練した人が成せる技になります。
羽毛鑑別
羽毛の伸び具合を見てオスかメスかを鑑別する方法になります。羽の成長が早い親鳥と遅い親鳥から生まれる雛は性別により羽の成長速度が異なります。それにより鑑別が可能となります。(早いオスと遅いメスから生まれるオスは遅く、メスは早い…ちょっと何言ってるか分からない…)
その他の鑑別方法
上記の2種類の鑑別方法以外にも鑑別する方法は存在しますが、実際に使用されているところはそう多くはないようです。
第二次性徴では生後4〜6週間でそれぞれの第二次性徴が見られる為容易に鑑別が可能になります。ただし、その数週間はどちらか分からない状態で飼育することになってしまいます。鑑別師がいない孵化場ではこの方法が使われることがあるそうです。
また機械を使った鑑別方法が開発されていますが、まだまだ実用化できる段階には至ってないそうです。
資格について
初生雛鑑別師というもので民間資格になります。養成所で決められた時間学び、その後試験を受けて資格を取得します。この試験を受けるには学歴高卒以上、25歳以下、視力1.0以上など色々条件があり、それをクリアしたもののみ受験することが許されるそうです。
試験は毎年3月に都内で行われるそうです。
実は海外に需要がある
海外、特に体格の大きな人は不向きとされる仕事の為、欧米人の多い国では需要があり、日本人の初生雛鑑別師は必要とされるようです。特に手が大きいと連続した細かい作業がやりにくく確実性、スピードがどうしても落ちてしまうのだそうです。
動物愛護
鶏卵を産むメスの雛が目的の場合オスと鑑別された個体は……ます。
海外ではこのことが問題視されていて2020年、2021年までに……を完全に撤廃すると発表した国もあるそうです。ちなみに世界で初めてオスの……を行わない国となったのはフランスです。
ひよこ鑑定士は若いうちから訓練を受けて熟練した技を身につけるなかなか珍しい仕事だと思います。残念ながら国内の需要は年々低下し鑑別師の高齢化が進んでしまっているのが現状のようです。ただ海外、特にヨーロッパでは日本人のひよこ鑑定士の需要はあるようで国内で同じ作業をするなら海外での方がたくさん稼げるのではないでしょうか。
そして今後海外を活動拠点に仕事がしたいという方はこんな仕事もあるんだなということでチェックしてみてはいかがでしょうか?
僕らが普段口にしているスーパーやレストランに届けられる鶏肉や卵は皆ひよこ鑑定士の方々の技があってこそなんですね。次に口にするときはそんな職人の方々にも感謝を込めていただきましょう。
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