裁判官の仕事とは?
なるための超難関ルート・年収・やりがいまで徹底解説!
「被告人を懲役5年に処する」
法服に身を包み、法廷で厳粛に判決を言い渡す「裁判官」。
それは、私たちの社会のルールである「法律」に基づき
争いを解決し、正義を実現するための最終的な判断を下す
極めて重い責任を担う職業です。
弁護士、検察官と並び「法曹三者」と称される法律の専門家の中でも
特に中立・公正な立場が求められる裁判官。
その仕事に憧れを抱く人も多いでしょう。
この記事では、そんな裁判官という仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から、なるための険しい道のり、気になる年収
そしてその仕事ならではのやりがいと大変さまで
その世界のすべてを詳しくお伝えします。
裁判官になるには?
超難関のエリートコース
まず理解すべきは、裁判官になるための道が
数ある職業の中でもトップクラスに長く、険しいということです。
必要な資格と道のり
裁判官になるためには、「司法試験」に合格し
その後の「司法修習」を修了した上で
裁判官として採用される必要があります。
【裁判官になるための基本的なロードマップ】
1. 司法試験の受験資格を得る
• ルートA:法科大学院を修了する
大学卒業後、2年または3年制の法科大学院に進学し
専門的な法律知識を学びます。
• ルートB:予備試験に合格する
法科大学院に通わなくても
合格率わずか4%程度の超難関「予備試験」に合格すれば
司法試験の受験資格が得られます。
2. 最難関の突破 – 司法試験に合格する
年に一度行われる、法律家になるための国家試験「司法試験」に合格します。
3. 司法修習生となる(1年間)
司法試験合格後、「司法修習生」として
裁判所が運営する司法研修所で
裁判官・検察官・弁護士の実務を学びます。
4. 裁判官として採用される
司法修習の最後に待ち受ける試験(二回試験)に合格し
かつ、修習中の成績や人物評価が極めて優秀な者の中から
ごく少数だけが裁判官として採用(任官)されます。
司法試験合格者の中でも、裁判官になれるのは10%にも満たない
まさにエリート中のエリートです。
具体的な仕事内容は?
法廷に立つのは仕事の一部
裁判官の仕事は、法廷で裁判を主宰することだけではありません。
むしろその仕事の大半は、法廷外での地道な作業に費やされます。
• 記録の読み込み
裁判の前に、原告・被告(または検察官・弁護人)から提出される
分厚い事件記録や証拠書類を、一字一句読み込み争点を整理します。
• 裁判の進行(訴訟指揮)
法廷で、両当事者の主張や証拠調べが
ルールに則って公平に行われるよう、裁判全体をコントロールします。
• 合議
複数の裁判官で事件を担当する場合(合議体)
それぞれの裁判官が記録を読んだ上で、事実をどう認定すべきか
どの法律を適用すべきかを徹底的に議論します。
• 判決文の作成
裁判の結論である「判決」の理由を
論理的かつ説得力のある文章で書き上げます。
これは、国民が司法判断を理解するための、非常に重要なプロセスです。
これらの業務を、民事裁判(お金の貸し借りや離婚など、個人間の争い)と
刑事裁判(犯罪の有無や刑罰を決める)の両方で担当します。
気になる給料・年収事情
裁判官は、その重い職責と、なるまでの道のりの険しさから
国家公務員の中でも最高水準の給与が法律で保障されています。
• 初任給(判事補):年収 約500万円~600万円
司法修習を終えたばかりの新人裁判官(判事補)でも
一般的な大卒初任給をはるかに上回る収入です。
• 30代~40代(判事):年収 約800万円~1,500万円
経験を積んだ中堅の裁判官(判事)になると、年収1,000万円を超えてきます。
• 裁判所の長官クラス:年収 2,000万円以上
高等裁判所の長官や、最高裁判所の判事になると年収は2,000万円を超え
最高裁判所長官に至っては、総理大臣と同等の約4,000万円となります。
仕事のやりがいと大変なこと
• やりがい
• 社会正義の実現に貢献できること:
自らの判断が、争いを解決し、社会の秩序を守ることに直接繋がるという
計り知れないほどのやりがいと使命感があります。
• 知的探求心を満たせる仕事:
ひとつとして同じ事件はなく、常に複雑な事実関係と法律を
解き明かしていく知的な挑戦に満ちています。
• 権力からの独立:
憲法でその身分が保障されており、他の何者からも干渉されることなく
自らの良心と法律にのみ従って公正な判断を下せるという誇り。
• 大変なこと
• 人の人生を左右する、計り知れない責任:
自分の下す判決ひとつで、人の財産、自由、時には生命さえも左右します。
そのプレッシャーは他の職業の比ではありません。
• 膨大な仕事量と孤独:
休日も返上して、分厚い事件記録を読み込まなければならないことも
珍しくありません。
また、最終的な判断は誰にも相談できず
1人で下さなければならないという、精神的な孤独が伴います。
• 転勤の多さ:
キャリアを通じて、2〜3年ごとに全国の裁判所への転勤を繰り返すのが一般的です。
あなたは当てはまる?裁判官に向いている人
• 何よりもまず、公正中立で、強い倫理観を持つ人
個人的な感情や偏見に流されず、いかなる時も公平な視点を保てること。
• 知的好奇心が旺盛で、学び続けるのが好きな人
法律だけでなく、社会のあらゆる事象に興味を持ち、常に学び続ける向上心。
• 論理的思考力と、深い洞察力に優れている人
複雑に絡み合った事実の中から、真実を見抜く洞察力と
それを筋道立てて説明できる論理力。
• 人の話に真摯に耳を傾ける、謙虚な姿勢を持つ人
対立する両当事者の言い分を、どちらも尊重し、真剣に聞くことができること。
• 人の人生を背負う覚悟と、強靭な精神力を持つ人
超難関の狭き門の先の栄光と超重圧
裁判官への道は、日本で最も険しいキャリアパスのひとつです。
その仕事は常に人の人生を背負う計り知れないほどの重圧との戦いです。
しかし、その道のりの先には、自らの判断で社会正義を実現し
人々の権利を守るという他の何にも代えがたい、尊いやりがいが待っています。
もしあなたが、強靭な知性と精神力
そして社会の「最後の砦」となるという燃えるような情熱と覚悟を持っているなら
裁判官という道は、あなたの人生を懸けるに値する
最も挑戦しがいのある、崇高なキャリアとなるでしょう。
他の仕事も見てみる→Check

