獣医師の仕事とは?
なるための道のり
年収・やりがいから大変なことまで徹底解説!
ペットが家族の一員として、かけがえのない存在となっている現代。
その愛する家族の健康を守り時には命を救ってくれる「獣医師」は
私たちにとって非常に身近で、尊敬される仕事のひとつです。
「動物が好きだから、獣医師になりたい」と
多くの若者が一度は夢見るかもしれません。
しかしその仕事は、可愛い動物たちと触れ合うだけではありません。
農家の家畜を守り私たちの食の安全を支え
さらには公衆衛生を守るという、社会的に極めて重要な役割を担っています。
この記事では、そんな獣医師の仕事のリアルを徹底的に解剖します。
獣医師になるには?
必要な資格と険しい道のり
必要な資格は?
獣医師として働くためには「獣医師国家資格」が絶対に必要です。
これは専門の教育課程を修了した上で
年に一度実施される国家試験に合格することで取得できる、権威ある国家資格です。
獣医師になるためのルート(6年以上)
医師と同様、獣医師になるための道のりは非常に長く、険しいものです。
1. 難関の突破:大学の獣医学部・獣医学科に入学
全国に17校しかない獣医学部・学科は、大学受験における最難関のひとつです。
ここで6年間、動物の解剖学や生理学、薬理学、外科学、公衆衛生学など
膨大な専門知識と技術を学びます。
2. 最終関門:獣医師国家試験
6年間の課程を修了(または卒業見込み)すると、国家試験の受験資格が得られます。
この試験に合格して、初めて「獣医師免許」が交付され
プロフェッショナルとしてのキャリアがスタートします。
具体的な仕事内容は?
活躍の場は3つに大別される
「獣医師」と聞くと、多くの人が街の「動物病院の先生」を思い浮かべるでしょう。
しかし、その活躍の場は主に以下の3つの分野に大きく分かれています。
1. 小動物臨床獣医師
犬や猫、うさぎ、ハムスターといったペット(小動物)を専門とする
最も一般的な獣医師です。
• 主な仕事:
街の動物病院での診察
検査(血液検査、レントゲンなど)、手術、ワクチン接種、健康診断
飼い主へのしつけや食事に関するアドバイスなど。
2. 産業動物獣医師
牛、豚、鶏、馬といった産業動物(家畜)を専門とする獣医師です。
• 主な仕事:
農家や牧場を往診し、家畜の病気の治療や予防、繁殖(人工授精など)
衛生管理の指導を行います。
日本の食肉や牛乳、卵といった「食の安全」を
生産現場の最前線で支える重要な役割を担っています。
3. 公務員獣医師
都道府県や市町村あるいは国の機関に所属し
社会全体の「公衆衛生」を守る獣医師です。
• 主な仕事: 保健所での動物愛護管理(迷子犬の保護や、譲渡活動など)
食肉衛生検査所での食肉の安全検査
空港の動物検疫所での感染症の侵入防止(水際対策)など。
鳥インフルエンザのような
動物から人へ感染する可能性のある病気の対策も
彼らの重要な仕事です。
気になる給料・年収事情(2025年現在)
獣医師の収入は、その専門性の高さから、日本の平均年収を上回る水準にあります。
• 全体の平均年収:約600万円~700万円
ただし、働き方や専門分野によって、収入には大きな差があります。
• 小動物臨床獣医師:
新卒の勤務医は年収400万円前後からスタート。
経験を積み、独立開業して多くの患者(患畜)を集めることができれば
年収1,000万円以上も十分に可能です。
• 産業動物獣医師・公務員獣医師:
若い頃から比較的安定した高い収入が得られる傾向にあります。
特に産業動物獣医師は、その過酷さと重要性から
高い給与水準が設定されていることが多いです。
仕事のやりがいと大変なこと
• やりがい
• 動物の命を救い、苦しみを和らげる喜び:
自分の知識と技術で、言葉を話せない動物を助け
元気になっていく姿を見ることが、何よりのやりがいです。
• 飼い主からの深い感謝と信頼:
「先生のおかげで、この子は家族の一員でいられます」といった
飼い主からの心からの感謝の言葉は、仕事の疲れを癒してくれます。
• 知的な挑戦と専門性の追求:
動物の病気は多種多様で、診断は時に難解なパズルを解くようです。
常に学び続け、専門家として成長できる知的な満足感があります。
• 大変なこと
• 言葉を話せない患者:
動物は「どこが、どのように痛いのか」を話してくれません。鳴き声や仕草、検査データなど、あらゆる情報から病状を推測する、高い洞察力と知識が求められます。
• 飼い主とのコミュニケーションの難しさ:
治療方針の説明、高額になりがちな治療費の話、そして時には「安楽死」という辛い選択肢の提示など、飼い主の心に寄り添いながら、難しい話をしなくてはなりません。
• 精神的・肉体的な負担:
24時間体制の救急対応や、長時間に及ぶ手術。そして、努力しても救えない命と向き合う精神的なストレスは、非常に大きいものです。
あなたは当てはまる?
獣医師に向いている人
• 動物への深い愛情と、科学的な視点を両立できる人
「可愛い」という気持ちだけでなく
動物を「生命体」として客観的に観察し
冷静に分析できる科学的な思考力が不可欠です。
• 高いコミュニケーション能力を持つ人
獣医師の仕事の半分は、飼い主との対話です。
相手の不安な気持ちを理解し
難しい医療情報を分かりやすく説明する能力が求められます。
• 強靭な精神力と体力を持つ人
命の現場のプレッシャーに耐え
不規則な長時間労働をこなせる心身のタフネス。
• 冷静な判断力と手先の器用さ
緊急事態においてもパニックにならず、最善の判断を下せる冷静さと
繊細な手術をこなせる器用さ。
• 常に学び続ける意欲がある人
獣医学は日進月歩。
一生涯、学び続けるという強い意志が必要です。
他にはない喜びとやりがいのある仕事
獣医師は、動物たちの「声なき声」に耳を傾け
その命を救う、非常に尊い仕事です。
その道は、6年以上の厳しい学びと
国家試験という高い壁を乗り越える必要があり
仕事に就いてからも、常に責任とプレッシャーとの戦いです。
しかしその先には、動物とその家族である飼い主の両方を笑顔にできるという
何物にも代えがたい深く、そして温かいやりがいが待っています。
もしあなたが動物への愛情はもちろん、科学への探求心
そして人間への優しさを持ち合わせているなら
獣医師という道は、あなたの人生を懸けるに値する
最も挑戦しがいのある、崇高なキャリアとなるでしょう。
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