検察官の仕事とは?
年収・やりがいから超難関になるためのルートまで徹底解説!
「正義の代弁者」として犯罪を捜査し、被疑者を起訴するか否かを判断する、
国家の重要な権限を担う「検察官」。
弁護士、裁判官と並び「法曹三者」と称される法律の専門家の中でも
特に社会正義の実現に直結する、非常に重い責任を持つ仕事です。
ドラマや映画では、クールで鋭いイメージで描かれることが多い検察官。
その仕事に憧れを抱く人も多いでしょう。
この記事では、そんな検察官という仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から、なるための険しい道のり、気になる年収
そしてこの仕事ならではのやりがいと大変さまで
その世界のすべてを詳しくお伝えします。
検察官になるには?
裁判官に並ぶ超難関エリートコース
検察官になるための道は、裁判官と同様
数ある職業の中でもトップクラスに長く険しいものです。
必要な資格と道のり
検察官になるためには、「司法試験」に合格し
その後の「司法修習」を修了した上で、検察官として採用される必要があります。
【検察官になるための基本的なロードマップ】
1. 司法試験の受験資格を得る
• ルートA:法科大学院を修了する
大学卒業後、2年または3年制の法科大学院に進学し、専門的な法律知識を学びます。
• ルートB:予備試験に合格する
法科大学院に通わなくても
合格率わずか4%程度の超難関「予備試験」に合格すれば
司法試験の受験資格が得られます。
2. 最難関の突破 – 司法試験に合格する
年に一度行われる法律家になるための国家試験「司法試験」に合格します。
3. 司法修習生となる(1年間)
司法試験合格後、「司法修習生」として
裁判所が運営する司法研修所で、裁判官・検察官・弁護士の実務を学びます。
4. 検察官として採用される
司法修習の最後に待ち受ける試験(二回試験)に合格し
かつ、修習中の成績や人物評価が優秀な者の中から
ごく少数だけが検察官として採用(任官)されます。
司法試験合格者の中でも
検察官になれるのは毎年100人にも満たない、非常に狭き門です。
具体的な仕事内容は?
捜査から裁判まで
検察官の仕事は、刑事事件の専門家として
その真相を解明し法の支配を実現することです。
その業務は、主に2つの大きなフェーズに分かれています。
1. 捜査業務
警察から送られてきた事件(送致事件)の捜査を引き継ぎ、最終的な処分を決定します。
• 被疑者の取調べ:
被疑者と直接向き合い、事件の真相について話を聞きます。
• 証拠の収集・分析:
警察と協力して、証拠品を分析したり、目撃者から話を聞いたりします。
• 起訴・不起訴の判断:
集めた証拠に基づき、被疑者を裁判にかける「起訴」か
裁判にかけない「不起訴」かを、検察官だけが持つ権限(起訴独占主義)で決定します。
これは人の人生を左右する、極めて重い判断です。
2. 公判業務
起訴を決定した事件について
裁判で被告人(被疑者から呼び名が変わる)の有罪を証明する活動を行います。
• 冒頭陳述:
裁判の最初に、事件の概要と、これから何を証明するのかを述べます。
• 証拠調べ請求:
証拠品や証人の尋問を、裁判所に請求します。
• 論告・求刑:
裁判の最後に、事件に対する検察官としての最終的な意見を述べ
被告人にどのくらいの刑罰が相当かを裁判官に求めます(求刑)。
気になる給料・年収事情
検察官は、その重い職責と専門性の高さから、法律(検察官の俸給等に関する法律)に基づき、国家公務員の中でも高い水準の給与が保障されています。
• 初任給(新任検事):年収 約600万円
司法修習を終えたばかりの新人検事でも
一般的な大卒初任給をはるかに上回る収入です。
• 30代~40代(中堅検事):年収 約800万円~1,500万円
経験を積み、役職が上がっていくにつれて
着実に昇給していきます。
• 検事正・検事長クラス:年収 1,500万円以上
各地方検察庁のトップである検事正や
高等検察庁のトップである検事長になると、年収はさらに上がります。
仕事のやりがいと大変なこと
• やりがい
• 社会正義を実現する、強い使命感:
犯罪の真相を解明し、法の下に正当な処罰を求めることで
社会の秩序と安全を守っているという、計り知れないほどのやりがい。
• 被害者の無念を晴らすこと:
犯罪被害者の声なき声に耳を傾けその想いを背負って
法廷に立ち正義を追求できること。
• 真実を探求する知的な挑戦:
複雑な事件の断片的な情報から、パズルを解くように
真実を組み立てていく知的な探求心に満ちた仕事です。
• 大変なこと
• 人の人生を左右する、計り知れない責任:
「起訴・不起訴」という自らの判断が
一人の人間の人生を大きく変えてしまいます。
そのプレッシャーは想像を絶します。
• 膨大な仕事量と長時間労働:
担当する事件は常に複数あり休日も返上して
分厚い事件記録を読み込まなければならないことも珍しくありません。
• 精神的な負担:
悲惨な事件の証拠と向き合ったり被疑者との厳しい対決を続けたりと
精神的に非常にタフでなければ務まりません。
• 転勤の多さ:
キャリアを通じて2〜3年ごとに全国の検察庁への転勤を繰り返すのが一般的です。
あなたはどっち?
検察官に向いている人・向いていない人
【向いている人の特徴】
• 何よりもまず、不正を許さない強い正義感を持つ人
• 強靭な精神力と、プレッシャーに負けないタフさを持つ人
• 論理的思考力と、物事の本質を見抜く洞察力に優れている人
• 人の話に真摯に耳を傾け、相手の心理を読み解くのが得意な人
• 社会や人のために尽くしたいという、強い使命感を持つ人
【向いていない人の特徴】
• 情に流されやすい人
• 精神的に繊細で、ストレス耐性が低い人
• デスクワークや、地道な調査が苦手な人
• 安定したプライベートの時間を最優先したい人
• 転勤をしたくない人
「正義の代弁者」
検察官への道は、日本で最も険しいキャリアパスのひとつです。
その仕事は、常に人の人生を背負い、社会正義という重責と向き合う
計り知れないほどの重圧との戦いです。
しかし、その道のりの先には自らの手で犯罪の真相を解き明かし
社会の安全を守るという他の何にも代えがたい尊いやりがいが待っています。
もしあなたが、強靭な知性と精神力
そして社会の悪と戦うという燃えるような情熱と覚悟を持っているなら
検察官という道はあなたの人生を懸けるに値する最も挑戦しがいのある
崇高なキャリアとなるでしょう。
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