美容師と理容師、何が違う?
仕事内容から給料、なり方まで徹底比較ガイド
「お客様を素敵にする、髪のプロフェッショナルになりたい」
そんな夢を抱くあなたにとって「美容師」と「理容師」は
最も身近で具体的なキャリアの選択肢でしょう。
しかし、この2つの仕事の違いを正確に説明できる人は
意外と少ないのではないでしょうか?
「どちらの資格を取ればいいんだろう?」
「仕事内容や給料、将来性はどう違うの?」
この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。
似ているようで全く異なる2つの職業について
仕事の定義から法律上の違い、なるための道のり、給料事情
そしてどんな人が向いているのかまで 徹底的に比較・解説します。
この記事を読み終える頃には あなたが目指すべき道が明確に見えているはずです。
1.「美しくする」美容師
「身だしなみを整える」理容師
まず、それぞれの仕事の定義と具体的な業務内容を見ていきましょう。この根本的な目的の違いが、全ての差のスタート地点となります。
美容師の仕事内容:トータルビューティーの創造者
美容師の目的は、法律で「容姿を美しくすること」と定められています。
ヘアスタイルを中心にお客様が持つ美しさを最大限に引き出す
トータルビューティーの専門家です。
主な業務
・カット、カラー、パーマ、トリートメント
お客様の髪質や骨格、ライフスタイル、そしてトレンドを考慮し
最も似合うヘアスタイルをデザインします。
・ヘアセット・スタイリング
日常的なスタイリングから、結婚式やパーティーなどの
特別な日のための華やかなヘアアレンジまで手がけます。
・メイクアップ、ネイルケア、まつげエクステ
サロンによっては、ヘア以外の美容サービスも提供します。
・着付け
成人式や卒業式などで、着物や袴の着付けを行うこともあります。
美容師は、ファッションやトレンドに敏感で
お客様とのカウンセリングを通じて潜在的な「なりたい姿」
を形にする、高いコミュニケーション能力と創造性が求められる仕事です。
理容師の仕事内容:容姿を整える伝統技術の継承者
一方、理容師の目的は「容姿を整えること」と定義されています。清潔感や品格を引き出し、お客様の身だしなみを整えるプロフェッショナルです。
主な業務
• カット、シャンプー、スタイリング
美容師と同様にヘアスタイルを作りますが
特に刈り上げやフェードカットといった
清潔感を重視した技術を得意とすることが多いです。
• シェービング(顔そり)
これが理容師にしかできない、法律で認められた独占業務です。
カミソリを使い、髭を剃るだけでなく
顔全体の産毛を剃ることで肌を滑らかにし、顔色を明るく見せる高度な技術です。
• メンズエステ
シェービングと組み合わせ
男性向けのフェイシャルマッサージやスキンケアを行うサロンも増えています。
理容師は、ミリ単位の精度が求められるカット技術や
お客様にリラックスと信頼感を与える落ち着いた接客が求められる仕事です。
2. 法律で決まる決定的な違いとは?
2つの職業の最も大きな違いは、「美容師法」と「理容師法」という別々の法律に基づいている点です。
そしてその法律によって定められた業務範囲の決定的な違いが
前述した「シェービング(顔そり)」です。
・理容師: カミソリを使った顔そり(シェービング)ができる。
・美容師: カミソリを使った顔そりはできない。
(メイクアップのための産毛剃り程度は認められている)
この一点が、資格と業務内容を分ける最も重要な境界線となっています。
3. 美容師・理容師になるための道のり
美容師・理容師になるには、それぞれ厚生労働大臣が指定する養成施設(専門学校)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。
1. 養成施設(専門学校)に入学・卒業
・美容師を目指す場合: 美容師養成施設(昼間課程2年以上)
・理容師を目指す場合: 理容師養成施設(昼間課程2年以上)
・近年では、両方の資格取得を目指せるダブルライセンスコースを設けている学校もあります。
2. 国家試験に合格
・養成施設を卒業(または卒業見込み)すると、受験資格が得られます。
・試験は「筆記試験」と「実技試験」に分かれており、両方に合格する必要があります。
3. 免許申請・取得
・合格後、免許申請を行い、名簿に登録されることで
晴れて「美容師」「理容師」として働くことができます。
4. 気になるお給料事情
給与体系は、アシスタント時代とスタイリストになってからで大きく異なります。
・アシスタント時代
見習い期間であるアシスタントの給料は、月収18万円~22万円程度が相場です。
この時期は、営業後のレッスンなどで拘束時間が長くなる傾向があり
決して高い給与水準とは言えません。
・スタイリスト(デビュー後)
スタイリストになると、基本給に加えて歩合給(指名料や売上の一部)
がつくのが一般的です。
・平均年収: 約300万円~400万円がボリュームゾーンです。
・収入の幅
人気スタイリストになれば、年収1000万円を超えることも夢ではありません。
一方で、指名客がつかないとアシスタント時代と大差ない収入になることもあり
実力と人気が収入に直結する厳しい世界です。
・理容師の場合
美容師に比べて歩合給の割合が低い場合もありますが
顧客層が安定しており、景気に左右されにくいという強みがあります。
独立開業すれば、さらなる高収入を目指すことも可能です。
5. あなたはどっち?向いている人の特徴
最後にあなたがどちらの仕事に向いているか、それぞれの特徴を見てみましょう。
美容師に向いている人
• ファッションや最新のトレンドに敏感で、情報収集が好き
• 人と話すのが好きで、相手の要望を汲み取るのが得意
• 華やかな雰囲気やクリエイティブな作業が好き
• 新しい技術やスタイルを学び続ける向上心がある
• 美的センスに自信がある
理容師に向いている人
• 一つの技術を深く追求する、職人気質である
• 細かい作業や、正確さが求められる仕事が好き
• 伝統や歴史あるものを大切にできる
• お客様に落ち着いた空間でリラックスしてほしいと考える
• 流行を追うよりも、普遍的な「格好良さ」を追求したい
技術を笑顔にする誇り高き仕事
美容師と理容師は、どちらもお客様を笑顔にする
誇り高くやりがいに満ちた仕事です。
「美」をトータルプロデュースし
常に時代の先端を行くクリエイターとしての「美容師」。
伝統の技を守り お客様に安らぎと品格を提供する技術者としての「理容師」。
この記事を参考に、あなた自身の興味や性格
そして将来描きたいキャリア像と照らし合わせ
後悔のない道を選んでください。
あなたの「好き」という情熱が、最高の武器になるはずです。
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