仕事

ハブ取り職人

ハブ捕り職人の仕事とは?
年収・危険性・買い取り制度のリアルを徹底解説!

 

闇夜の中、草むらで何かが動く気配。ライトを向けると
そこには猛毒を持つ蛇、「ハブ」がとぐろを巻いている…。

そんな常人ならば凍り付くような場面で冷静に
そして確実にその蛇を捕らえる専門家、それが「ハブ捕り職人」です。

沖縄や奄美群島の人々の安全を守る勇気ある仕事として知られていますが

「本当にこの仕事だけで生活できるの?」
「役所がお金で買ってくれるって本当?」

など、その実態は多くの謎に包まれています。

この記事では、そんなハブ捕り職人の仕事のリアルを徹底的に解剖します。
具体的な仕事内容から気になる収入
そして常に死と隣り合わせの危険性まで、その驚きの世界を詳しくお伝えします。

 

具体的にどのような仕事?
地域の安全を守る夜のハンター

ハブ捕り職人の主な仕事はその名の通り
沖縄や奄美の島々に生息する猛毒蛇「ハブ」を生きたまま捕獲することです。
その目的は、大きく分けて2つあります。

1. 住民の安全確保(害蛇駆除)

ハブは民家の庭先や農作業を行う畑など人々の生活圏にも侵入してきます。
住民からの依頼を受けたり、パトロールをしたりして
危険なハブを捕獲し咬傷(こうしょう)被害を未然に防ぎます。

2. ハブの売却による収入確保

捕獲したハブは後述する行政の買い取り制度や
ハブ酒医薬品の原料観光施設での展示用として
民間の加工業者や研究施設などに販売することで収入を得ます。

ハブは夜行性のため、仕事は主に日没後から深夜にかけて行われます。
懐中電灯を片手にハブが出没しそうな草むらや林道を歩き
長年の経験と勘を頼りにハブを探し出します。

そして発見すると「ハブ捕り棒」と呼ばれる
先端がマジックハンドのようになった専用の道具を使い
安全な距離を保ちながら、一瞬の隙を突いて捕獲します。

 

役所がお金で買い取る?気になる給料事情

Q1. 日本の役所にハブを渡すとお金が受け取れる?

A. はい、沖縄県や鹿児島県奄美群島の多くの市町村で
「ハブの買い取り制度」が実施されています。

これは住民のハブ捕獲への意識を高め島全体のハブの数を減らすことで
咬傷被害を防止することを目的とした公的な事業です。

買い取り価格は自治体によって異なりますが
現在では1匹あたり3,000円~4,000円が相場となっています。
(かつては5,000円だった時代もありますが財政的な理由で減額された地域が多いです。)

Q2. どのくらい稼げるの?専属でやっていくには?

A. 結論から言うと、「ハブ捕りだけ」で生計を立てている専業の職人は
現在ほとんどいません。

その理由はハブ対策が進んだことや環境の変化により
ハブ自体の数が減少し昔のように簡単には見つけられなくなったからです。

多くのハブ捕り職人は農業や他の仕事を本業としながら
副業としてハブの捕獲を行っています。

例えば、月に10匹捕獲できれば3万円〜4万円の副収入になります。
運良く多くのハブを発見できれば、それなりの収入にはなりますが
一匹も見つからない日も珍しくなく収入は非常に不安定です。

年収として計算するのは難しく「腕利きの職人の、貴重なお小遣い稼ぎ」
というのが実情に近いでしょう。

 

仕事の危険性といちばん気をつけるべきこと

Q1. 危なくない?

A. 極めて危険です。文字通り、命がけの仕事です。

ハブの毒は、出血毒・神経毒など複数の毒が混ざった強力なもので
咬まれると激しい痛みと腫れを引き起こし
組織が壊死(えし)してしまうこともあります。

血清による治療が間に合わなければ、死に至るケースや
一命を取り留めても重い後遺症が残る場合があります。

Q2. いちばん気をつけるべきことは?

A. 「絶対に油断せず、噛まれないこと」に尽きます。

ハブは非常に攻撃的でジャンプこそできませんが
体長の1.5倍ほどの距離を一瞬で攻撃してきます。
熟練の職人であっても、一瞬の油断や判断ミスが命取りになりかねません。
草むらでの足元への注意、捕獲時の適切な距離の確保

そして何よりも「ハブは常に自分の想像を超える動きをするかもしれない」という
自然への畏敬の念と謙虚な姿勢を持ち続けることが最も重要です。

 

資格は必要? なくても仕事はできる?

A. 専門の資格はなく、誰でも捕獲は可能です。しかし、真の専門家だけの仕事です。

ハブを捕獲するために「ハブ捕り免許」のような
特別な国家資格や公的な許可は必要ありません。
買い取り制度も、その地域に住む住民であれば誰でも利用できます。

しかしこれは「誰でも安全にできる」という意味では決してありません。
必要なのは資格証書ではなく、

ハブの生態や習性に関する深い知識
安全な捕獲技術と、専用道具の正しい使い方
万が一の事態に冷静に対処できる胆力

といった長年の経験によって培われる実践的なスキルです。
知識も経験もない素人が安易に手を出すことは絶対にやめるべきです。

 

あなたは当てはまる?ハブ捕り職人に向いている人

冷静沈着で、肝が据わっている人

猛毒蛇を目の前にしてもパニックにならず冷静に行動できる精神的な強さ。

ハブの生態に詳しい、自然の知識が豊富な人

ハブが好みそうな場所、活動する時間帯や天候などを熟知していること。

忍耐強く、集中力が高い人

何時間も獲物が見つからなくても諦めずに探し続けられる忍耐力。

自然を愛し、敬意を払える人

ハブを単なる「害獣」としてではなく島の生態系の一部として理解し
畏敬の念を持って対峙できること。

 

勇敢な守護者たち

ハブ捕り職人は、かつて島の人々を恐怖に陥れた猛毒蛇から
地域社会を守るためにその身を危険にさらしてきた勇敢な守護者です。

その数は減り、専業で生きることは難しくなりましたが
彼らが持つ知識と技術は沖縄・奄美の文化と安全の歴史そのものと言えるでしょう。

それは安定した収入や安全が保証された仕事とは対極にある
自然の厳しさと直接向き合う、ワイルドで孤高な生き方。

もしあなたが、この日本に残された数少ない「冒険」の世界に心を惹かれるなら
その歴史を学んでみるのも面白いかもしれません。

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aki
akiです。過去の交通事故で夢を諦め、人生の挫折から多くを学びこれからの人生をより豊かに生きるため日々精進しております。 調べることが大好きでわからないこと知りたいことがあればとにかく調べるやってみる!好奇心が絶えません!