もう見られない?エレベーターガール
なくなってしまった仕事の中にエレベーターガールというものが存在します。
EGや昇降機ガールとも呼ばれることがあるのですが、エレベーターガールは昭和初期に登場しました。
当時、百貨店やデパートなどの高階層のお店にはエレベーターガールが常駐していました。エレベーターガールはハンドル操作式で格子状の扉のエレベーターが採用されていて、エレベーターの操作係のような立場にありました。そのようなエレベーターも徐々に廃止されていき、近年ではボタン操作のみの自動運転のエレベーターがほとんどです。
90年代や2000年代にはエレベーターガールの数は非常に少なくなっていて2010年を迎える前にほぼいなくなってしまったようです。確かに90年代には近所の百貨店にエレベーターガールを見た記憶がありましたが、もう見なくなりました…
エレベーターガールの仕事
エレベーターガールはエレベーターに常駐し、扉が開いた際に行き先をご案内してそのフロアまでご案内をするのが基本的な業務になります。
乗車したお客様の利用階層を聞いてその階層で停止して安全に降りるまでをサポートしたり、扉の開閉時のお声かけ、各フロアの説明や乗り降りの手助けをすることもあります。
なぜいなくなった??
エレベーターがボタンひとつで簡単に操作できるようになり安全性も上昇、さらにエレベーター、エスカレーター、階段脇に各フロアの案内が表示されるようになりました。そして何より人件費の削減が大きく影響してほとんどのお店で廃止されていったそうです。混雑時にはエレベーターガール一人分のお客様を乗せることができるのでやはり時代の流れによってなくなっていってしまったようですね…
エレベーターガールの話し方
上へ参ります。 ◯階、◯◯売り場のフロアになります。扉が閉まります、ご注意くださいませ。など非常に特徴的な話し方、なんだか耳に残るような話し方をするのですがこれにもちゃんと理由があります。大きな声で話せば乗客全員に聞こえますが、ちょっとイメージが変わってきてしまいますね…少し特徴的な話し方をすることで混雑時でもちゃんと聞き取れるようにするためにあのような話し方をしています。
ウイルスの感染症対策が叫ばれている中、乗客を減らすため、更にエレベーターの階層ボタン、開閉ボタンを不特定多数の人が触れないようにするために混雑が予想される週末や休日だけでも復活してもいいのではないか?とも思っています…
品があり、とても華やかなお仕事でした。もう存在していないのかと思うと、実は新宿のとあるお店にはお客様ご案内係としてエレベーターガールがいるのだとか…
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