ショコラティエの仕事とは?パティシエとの違い
年収・求められるセンスまで徹底解説!
宝石のように輝く一粒のボンボンショコラ。
口に入れた瞬間に広がる、複雑で豊かなカカオの香り。
チョコレートは、私たちに特別な幸福感を与えてくれる魔法のお菓子です。
そんなチョコレート作りの専門家が「ショコラティエ」
「パティシエと何が違うの?」
「どんなセンスが必要なの?」
と、その仕事内容は謎に包まれている部分も多いかもしれません。
この記事ではショコラティエという仕事のリアルを徹底的に解剖します。
パティシエとの決定的な違いから、具体的な仕事内容
そして気になる給料事情や、この仕事に不可欠なセンスとスキルまで
その甘くも厳しい世界を詳しくお伝えします。
ショコラティエとパティシエ、その決定的な違いとは?
まず、多くの人が疑問に思う「ショコラティエ」と「パティシエ」の違いを
明確にしましょう。
• パティシエ(Pâtissier):洋菓子職人全般
小麦粉、卵、砂糖、フルーツ、そしてチョコレートなど
多種多様な食材を扱い、ケーキ、タルト、焼き菓子といった
幅広い洋菓子を作る専門家です。
パティシエにとって、チョコレートは数ある材料の中の「1つ」です。
• ショコラティエ(Chocolatier):チョコレート専門の職人
チョコレートを専門に扱い
その魅力を最大限に引き出すことに特化した職人です。
カカオ豆から作られた「クーベルチュール・チョコレート」をベースに
ボンボンショコラやチョコレート菓子、工芸菓子などを創り上げます。
例えるなら、パティシエが様々な楽器を操る「オーケストラの指揮者」であるのに対し
ショコラティエは1つの楽器を極めその音色を無限に引き出す
「ヴァイオリンの巨匠(ヴィルトゥオーソ)」と言えるでしょう。
どちらが秀でているといったことはなく
パティシエもショコラティエもそれぞれにしか表現できない
広大な世界観と大きな魅力を持っています。
どんな職場があるの?ショコラティエの主な活躍の場
ショコラティエがその専門性を発揮する職場は、主に以下のような場所です。
• チョコレート専門店(ショコラトリー)
最も代表的な活躍の場。自身の世界観を表現した
こだわりのチョコレートを製造・販売します。
• ホテル
高級ホテルの製菓部門(パティスリー)でレストランのデザートや
ブティックで販売するチョコレート菓子を担当します。
• 洋菓子店・パティスリー
規模の大きな洋菓子店では
チョコレート部門の専門スタッフとして勤務することがあります。
• 菓子メーカー
新商品の開発や、既存商品の品質管理など
より多くの人に届けるためのチョコレート作りに関わります。
【最重要】ショコラティエの具体的な仕事内容
ショコラティエの仕事は、科学的な知識と芸術的な感性が融合した、非常に繊細な作業の連続です。
1. テンパリング(温度調整)
ショコラティエの仕事の核であり、最も重要な技術です。
チョコレートを溶かし、温度を上げ下げして再結晶化させる作業で
これを完璧に行うことで、
• 宝石のような美しい「艶(つや)」
• 食べた時の心地よい「口溶け」
• パキッと割れる食感の「スナップ」
が生まれます。温度管理を1℃でも間違うと、全てが台無しになる
まさに職人の腕の見せ所です。
2. ガナッシュやプラリネの製造
ボンボンショコラの「心臓部」となる、中に詰めるクリームやペーストを作ります。
生クリームやフルーツピューレ、ナッツ、スパイス、洋酒などを
チョコレートと組み合わせ、多彩なフレーバーを生み出します。
味覚のセンスが最も問われる工程です。
3. 成形・コーティング
ガナッシュなどを型(モールド)に流し込んで固めたり
ひとつひとつ手作業で溶かしたチョコレートにくぐらせて
コーティング(アンロバージュ)したりする作業です。
4. デコレーション(仕上げ)
チョコレートに模様をつけたり、ナッツやドライフルーツを飾ったりと
美しく仕上げる最終工程です。
転写シートやエアブラシといった道具も使い芸術的なデザインを施します。
5. 商品開発
季節(バレンタイン、クリスマスなど)に合わせた新商品の企画や
新しいフレーバー、デザインの考案も重要な仕事です。
気になる給料・年収事情
ショコラティエの給料は、パティシエと近い水準ですが
経験や技術、そして働く場所によって大きく異なります。
• 見習い期間(20代)
年収250万円~350万円
まずはアシスタントとして、基本的な技術や知識を学びます。
• 中堅クラス(30代)
年収350万円~500万円
一通りの作業を任され、商品開発にも関わるようになると、給料も上がっていきます。
• シェフ・ショコラティエ、独立開業
年収600万円以上
お店の責任者(シェフ)になったり、自分のお店を持って成功したりすれば
収入は大きく上がります。
国内外のコンクールで評価されるようなトップクラスのショコラティエになれば
年収1,000万円以上も夢ではありません。
あなたは当てはまる? ショコラティエに向いている人
求められるセンスとスキル
「チョコレートが好き」なことは大前提ですが、それ以上に特別な資質が求められます。
• 繊細な味覚と嗅覚
カカオの産地の違いや、わずかな香りの変化を感じ取れる、鋭敏な五感。
• 芸術的センスとデザイン力
「食べる宝石」を創り上げるための、色彩感覚や美的センス。
• 科学的な探求心と高い集中力
テンパリングの化学的原理を理解し、一瞬の気の緩みもなく精密な作業を続けられる力。
• 体力と忍耐力
1日中立ち仕事であり、温度管理された厨房で、
同じ作業を何時間も繰り返せる体力と精神力。
• 手先の器用さ
ミリ単位のデコレーションなど、繊細な作業を正確に行える器用さ。
まとめ
ショコラティエは、単なるお菓子職人ではありません。
チョコレートという1つの素材と深く向き合い
科学者のような精密さと、芸術家のような感性を融合させて
人々を幸福にする作品を創り上げる孤高のアルチザン(職人)です。
その道は、甘いチョコレートとは裏腹に決して甘いものではありません。
しかし自分の手から生み出された一粒が
誰かの特別な瞬間を彩る喜びは何物にも代えがたいものでしょう。
もしあなたが、チョコレートへの尽きない情熱と
職人としての探求心を持っているならショコラティエという道は
あなたの人生を豊かにする甘美で挑戦しがいのあるキャリアとなるはずです。
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