動物園の飼育員になるには?
仕事内容から給料、やりがいと大変さまで徹底解説
動物たちに囲まれて働く「動物園の飼育員」。
動物好きにとっては、まさに夢のような職業かもしれません。
しかし、その微笑ましい光景の裏側には
私たちが知らない厳しい現実と
それを乗り越える大きなやりがいが隠されています。
「飼育員の仕事って、具体的に何をするの?」
「体力的にキツい?危険はないの?」
「お給料はどれくらい?どうすればなれるの?」
この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。
憧れだけでは務まらない飼育係のリアルな仕事内容から
大変なこと、やりがいそしてキャリアを築くための道筋まで
徹底的に解説していきます。
1. エサやりだけじゃない!飼育員の多岐にわたる仕事内容
飼育係の仕事は、単に動物にエサをあげて可愛がることではありません。
動物たちが健康で幸せに暮らせるよう
その生活の全てを支える科学的で専門的な仕事です。
• ① 給餌(きゅうじ)と清掃
担当動物の栄養バランスを考えたエサの準備と給餌は、基本中の基本です。
しかしそれと同じくらい
あるいはそれ以上に時間を費やすのが展示場や寝室の清掃。
動物たちの排泄物を片付け常に清潔な環境を保つことは
病気を防ぐ上で最も重要です。これは非常に体力を要する重労働です。
• ② 健康管理と観察
飼育係は誰よりも動物をよく知る「一番の理解者」です。
毎日の食欲、動き、フンの状態などを細かく観察し日誌に記録します。
ほんの些細な変化から病気の兆候をいち早く察知し
獣医師と連携して治療にあたります。
• ③ 環境エンリッチメント
動物たちが野生本来の行動をとれるよう
飼育環境を豊かにする工夫(環境エンリッチメント)も大切な仕事です。
おもちゃを手作りしたりエサの与え方を工夫したりして
動物たちの退屈やストレスを軽減します。
• ④ 来園者への教育・解説
動物の生態や魅力、そして彼らが直面している環境問題について
来園者に伝える「教育者」としての役割も担います。
「飼育員のとっておき話」のようなガイドやイベントを通じて
動物と人との架け橋となります。
2. 憧れの裏側にある現実:「大変なこと」と「危険な場面」
この仕事には、強い覚悟が求められる厳しい側面があります。
体力勝負の重労働
1日の大半は清掃や重いエサの運搬、施設の修繕といった肉体労働です。
夏は炎天下、冬は極寒の中での屋外作業も当たり前。
天候に関わらず、動物たちの世話は1日も休むことはできません。
常に隣り合わせの危険
動物園の動物たちはどれだけ懐いているように見えても
ペットではなく「野生動物」です。
猛獣はもちろん、草食動物であっても、驚いたり興奮したりすれば
その巨体や角、牙は大きな脅威となります。
そのため、作業中は常に厳格な安全管理規則に従い
一瞬たりとも気を抜くことはできません。
噛まれたり、引っかかれたり、蹴られたりする危険は常に伴います。
命と向き合う精神的な厳しさ
愛情を込めて育ててきた動物が
病気や寿命で亡くなってしまうこともあります。
命を預かる仕事だからこそ その死に直面した時の悲しみや無力感は計り知れません。
そうした辛い経験も乗り越えなければならない精神的な強さが求められます。
3. それでも続けたい!飼育係の大きな「やりがい」
厳しい現実があるからこそ
飼育係は他では得られない大きなやりがいを感じることができます。
• 動物との信頼関係
日々の丁寧な世話を通じて動物が心を開き
信頼関係が築けたと感じる瞬間は何物にも代えがたい喜びです。
• 種の保存への貢献
絶滅の危機にある希少動物の繁殖に成功し
種の保存という大きな使命の一端を担えた時、大きな達成感を得られます。
• 生命の誕生に立ち会う感動
担当していた動物が新しい命を産む瞬間に立ち会えるのは
この仕事ならではの特権であり深い感動を覚えます。
• お客様の笑顔
自分の解説で、お客様が動物について深く知り、笑顔になってくれる姿を見ることも
大きなモチベーションに繋がります。
4. 気になるお給料とキャリアパス
動物園の運営母体(公立か私立か)によって、待遇は異なります。
• 給料
「好き」を仕事にしている人が多いため
残念ながら給与水準は他の業種に比べて高いとは言えません。
• 初任給
月収18万円~22万円程度が一般的です。
• 平均年収
約300万円~450万円が相場となります。
公立動物園の職員(公務員)であれば
年功序列で安定した昇給が見込めます。
• キャリアパス
1人の飼育係として経験を積んだ後
特定の動物種の専門家(スペシャリスト)になったり
飼育部門全体をまとめるリーダーや園長を目指したりする道があります。
5. 飼育係に向いている人と必要なこと
夢を叶えるためには、どのような資質や準備が必要なのでしょうか。
向いている人の特徴
• 何よりも動物が好きで、深い尊敬の念を持っている人
「可愛い」だけでなく、野生動物として尊重できる
• 観察力と探求心が旺盛な人
動物の小さな変化に気づき、常にもっと知ろうと努力できる
• 体力と忍耐力に自信がある人
日々の重労働や地道な作業を厭わない
• 強い責任感と冷静な判断力がある人
命を預かる責任を自覚し、緊急時にも落ち着いて行動できる
必要なこと
• 学歴
必須ではありませんが、採用は大学の畜産・獣医・生物系の学部や
動物系の専門学校の卒業生がほとんどです。
専門知識があることが前提となります。
• 就職
公立動物園の場合は地方公務員試験
私立の場合は各園の採用試験に合格する必要があります。
求人は非常に少なく、狭き門であることを覚悟しておきましょう。
他にはないやりがいと感動の仕事
動物園の飼育係は体力的にハードで危険も伴い、決して高給ではありません。
しかしそれを補って余りあるほどの、深いやりがいと感動に満ちた尊い仕事です。
生半可な気持ちでは務まりませんが、動物への真の愛情と尊敬
そして命を預かるという強い覚悟があるならば
これほど素晴らしい仕事はないでしょう。
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