ベーリング海のカニ漁
今回は過酷な仕事ということでベーリング海の蟹漁についてまとめてみました。
カニ漁とは?
カニといえば日本だと北海道が一番最初のイメージとして出てくると思います。極寒の海ではカニは身も詰まっていて美味しいですからね!
ベーリング海のカニ漁は北海道の海 オホーツク海からさらに北東に位置するベーリング海で行う漁になります。しかも季節は真冬、極寒の北海で40日間(解禁期間)凍える環境でカニ漁を行います。40日という期間は厳しい環境に配慮したからではなくアメリカの法律で定められた日数のようです
一度の漁で数百万〜千数百万円稼ぐことのできる他に類をみないような漁です。
どんな仕事なのか想像し易いと思いますが、メリットとデメリットをみてみましょう!
・短期間で年収、それ以上の金額を稼ぐことができる(かもしれない)
- とにかく寒い、マイナス何十度の世界で凍える強風が吹きつける
- 波の揺れが凄まじい→寒さと相まって船を叩く波しぶきが凍りついてしまう
- 死と隣り合わせ
- ほぼ常に重労働
- ほぼ寝ることができない
- 蟹を捕獲するための金属の籠が大きくて重いので大怪我につながる(指が潰れたり…)
- カニ漁自体の競争率はかなり激しい
- 怪我や病気は基本的に自分で、または船員が処置するが最悪の場合レスキューを要請する。
- 一度船に乗ったら何日も帰ってこられない
- アメリカから船が出るのでアメリカで働くためのビザを取る必要がある
- とにかく辛い
- とにかくキツい
- とにかく大変
- とりあえず地獄
短期間でとんでもない額を稼ぐことのできる仕事になりますから大金を稼ぐメリット以上にデメリットが目立ちますね

では漁をするポイントへ向かいましょう!
超低温、暴風、高波が揃った極寒の環境になりますから防寒対策は抜かりなく準備していきましょう!アメリカの北西部アラスカから船でベーリング海に向かい、そこで漁を行います。半日ほどかけて漁をする海域に向かいます。
ここから大変な環境で大変な作業のスタートです。
限られた解禁時期の中でどれだけの量を水揚げできるかが勝負になりますので休んでいる暇などありません。寝る時間すらほとんどありません
それでは早速作業を始めましょう。準備は…覚悟はいいですか?
船の表面に張り付いた氷を砕いて取り除く
海域は北極圏に近いので極寒の環境に十数メートルにもなる高波に凍える暴風…こんな環境だと船にぶち当たった高波が瞬時に凍りつき、やがて数十キロ数トンの重さにもなってしまいます。
それにより船が重さに耐えきれなくなり転覆することも充分可能性があります。その可能性を少しでも低くするために凍りついた波しぶきをハンマーでひたすら砕き続けます。当然ガッチガチに凍りついているので重労働かつ波しぶきが無くなることがないので延々と砕き続けます…ツラい…
カニの餌を捕獲用の籠に取り付けて海に仕掛けましょう。
重さ数百kgにもなる巨大な鉄籠にカニの餌を取り付けてカニをおびき寄せる罠にします。それを何十個、百数十個海に仕掛けます。こんな重たいものに指を挟んでしまったら一撃で指は無くなりますね…当然重労働…動かすだけでも重労働なのに海に投げるのも引き上げるのも…想像したくないレベルでツラいですね…こうしている間にも波しぶきが凍っていくのでひたすらハンマーで砕きましょう。
半日から1日ほど経過したらカゴを回収します。
仕掛けておいたカニ入りの鉄籠を船に戻します。カニ入りなので重さはさらに増しています。そのカニが報酬に繋がるのですから喜びも増していますね!作業している間にも波しぶきは容赦なく襲い掛かります。漁を終えたら港に戻り、再び極寒の海へ…。睡眠時間なんてほとんどありません…常に凍りついた波しぶきを砕かないと転覆してしまいますし、鉄籠を撒いたり引き上げたりする作業もとてつもないエネルギーを使います。やることはたくさんありますので常に動いていないといけません…
もし怪我をしてしまったら…
医者に診てもらうことができれば一番いいですが、極寒の海に医者はいませんので自分で、もしくは乗組員に処置を施してもらうことになります。縫うほどの切り傷なら麻酔なしで患部を縫ったり…想像したくありませんが、最悪の場合はレスキューを要請して然るべき処置をしてもらうことになります。海上での怪我や病気はそれだけでもかなりリスキーですね…
カニ漁まとめ
これまでベーリング海のカニ漁がどんなものか、ざっくり説明してきましたが日本で生活する僕らにとってはあまり現実的な仕事ではないかもしれませんね…
極寒の海で死と隣り合わせの環境でとんでもない重労働、間違いなく海上でもっともキツい仕事と言えるのはないでしょうか?
その分報酬は目がくらむほどの金額を短期間で手にすることができるのは大きいです。あとは命をかけてでもやりたいのか、もしその答えがYesなら考えてみるのもいいかもしれませんね!
ただ、報酬額が額なだけに競争率も非常に高く、船に乗る枠を勝ち取らなければならないので何かしらの対策も必要になってくるかもしれません。頑張ってください!
今回はベーリング海でのカニ漁をまとめてみました!これからも気になる仕事をまとめていこうと思っていますので楽しんでいただければと思います。
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